セラミック欠けた | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

セラミック欠けた

問題なくセラミックを装着した歯で、噛むことが生涯できることが望ましいですが、人間が作ったものですので、割れる欠けるなどのトラブルもありますし、寿命という壁もありますので、そこら辺に関して説明したいと思います。

セラミックが欠ける原因

歯ぎしり・食いしばり

多くのセラミックが欠ける原因は、歯ぎしり・食いしばだと言われています。夜間の歯ぎしりや食いしばりによる歯への力は、奥歯で100kgと言われています。つまり、お相撲さんが歯の上で暴れている状態になりますので、ハイブリッドセラミックなどは、ひとたまりも無く割れてしまいます。

せっかく装着したセラミックも歯ぎしり・食いしばりには、太刀打ちできませんので、主治医の先生とセラミックの種類に関してよく相談して決定されると良いです。
セラミックの中でも1番硬いジルコニアなら、大丈夫ではないか?と聞かれることがありますが、ジルコニアでも歯ぎしり・食いしばりで割れることがありますし、どちらかと言えば外れることが多い
です。

歯ぎしり・食いしばりの原因は、未だにわかっていないことも多く、これをすれば治ると言った治療方法もありません。そのため、ナイトガードの夜間装着が予防方法となります。

歯ぎしりについて

ぶつける

野球やサッカーなどでよくあるのは、ボールを歯にぶつけるというアクシデントです。前歯の差し歯にぶつかってしまうとひとたまりもありません。欠けてしまうこともありますし、根の治療をしている差し歯は、土台ごと折れてしますこともあります。

前歯にセラミック治療をされた方は、スポーツをする際は、スポーツ用マウスガードをするのを忘れずにしましょう。

硬い食べ物

通常我々が食べる食事でセラミックが欠けることは少ないです。しかし、歯ぎしりや食いしばりにより、マイクロクラックがセラミックに入っていた場合は、硬い食べ物を食べた際にとどめを刺す形で割れたり欠けたりすることがあります。

代表的な食べ物は、アサリやしじみの中に入っている砂利になります。美味しく食べていてガリッと行くとセラミックが欠けたり・割れたりすることがありますので、気をつけてください。

噛み合わせ

噛み合わせは、人それぞれ違いますので、ピタッと調整するのは、難しいです。我々歯科医師が調整できるのは、カチカチと縦の動きとギリギリの横の動きを調整することができますが、実際は、それプラス3Dの動きが加わりますので、調整しきれていない場合、セラミックに強い力が加わり、欠けたり割れたりすることがあります。

この噛み合わせは、歯科医師の熟練の腕と歯科技工士の匠の技が合わさることで、調整が可能な未知の部分となります。

また、セラミックを装着してから月日が経ってから噛み合わせが原因で、割れたり欠けたりする場合は、他の天然の歯が削れたりすることで、噛み合わせに変化が起こり、セラミックに強く当たるようになり欠けたり・割れたりすることがあります。

セラミックが欠けた
修理・応急処置

基本的に割れたり欠けたりした場合は、お皿と一緒で元に戻すことはできません。応急処置として、欠けたり割れたりした部位にCR(プラスティック)を詰めて一時的に取れないか?を確認しながら過ごすこともあります。基本的にセラミックとCR(プラスティック)は異種材料ですので、接着することはありません。

表面だけ欠けてしまった場合で、噛み合わせに関係のない場所の時は、形を整えて研磨を行います。お口の中で調整を行いますので、完璧とまでは行かないかもしれませんが、舌で触ってツルツルな状態まで研磨します。

セラミックが欠けた
保証と期間

保険外治療(自費治療)の場合、各歯科医院で保証期間を設けている場合がほとんどです。中には、保証期間を設けていない分、値段が安いという歯科医院もありますのでご注意ください。

また、多くの歯科医院は、保証期間の間に最低でも半年に一度は、定期的なクリーニングとチェックにいらっしゃることが条件となっています。車で言う車検みたいな形ですね。

セラミックインレーの保証期間で多いのは、
2年間

セラミッククラウンの保証期間で多いのは、
5年間

セラミックが欠けない対処法

セラミックが欠けないように割れないようにするには、歯ぎしり食いしばりの予防用にナイトガードを装着することが、1番の予防になります。
また、ナイトガードは、セラミックの歯だけではなく、天然の自分の歯も守ることができる優れものになります。

約8割の方が、何かしらの歯ぎしりや食いしばりをされていると言われていますので、若い内からナイトガードで自分の歯を守るという予防を行っていれば、年齢を重ねた時に歯を失う可能性も非常に少なくなります。

歯ぎしりとは

まとめ

人が製作するものなので、一生涯持つものは、この世の中にないことは皆さんもお分かりいただけると思います。セラミックも同じですので、装着されたセラミックをいかに長く持たせるかという事も考えなければなりません。
そのためには、定期検診によるチェックとクリーニングと歯ぎしり・食いしばりを予防するナイトガードの装着が必須となります。

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