親知らず(智歯)と顎関節症 | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

親知らず(智歯)と
顎関節症Wisdom Teeth

顎関節症について

顎関節には頭の骨のくぼみと下あごの先端の骨の間に関節円板という咀嚼する時の圧力と衝撃を和らげるための組織が挟まっています。関節円板は、口を開けたりしめたりする下顎頭の動きに合わせて、前後に移動します。関節円板は下顎頭しっかりと付着しているため、長時間口を大きく開けていると、関節円板のずれてしまうことがあります。

口を閉じた時にこのずれが戻る場合、口を開けたり閉めたりするときに顎関節から関節音がします。ずれが戻らない場合、口が開けられなくなったり、口を開けると耳の前が痛くなったりします。こういった状態を顎関節症といい、あごが痛む、口が開かない、あごを動かすと音がするなどの症状が出ます。

顎関節症と親知らずの関係

そして、この顎関節症は、親知らずを抜歯した時に、発生してしまうことがあります。 その理由は親知らずは奥歯の一番奥に生えてくる歯で、横向きに埋まって生えてくることもある為、抜歯が困難な場合があるからです。 横向きに埋まって生えているような場合には、親知らずの歯根の真下にある下歯槽神経などを傷つけないようにするために、歯肉を切開して抜歯することもあり、時間がかかります。

また、奥にあるので、抜歯中ずっと大きく口を開けていなくてはなりません。その為に、顎関節症を起こしてしまう場合があります。

また、生えてから長期間たっている親知らずや、虫歯にしてしまった親知らずを抜く場合には、歯根が骨にしっかり癒着しているので、抜歯が困難で、時間がかかることが多いので、顎関節症になる恐れも高まります。

顎関節症の治療は、おもに保存的治療で鎮痛薬を服用し、スプリントというマウスピースのようなものを装着して、かみ合わせの調整します。また、筋訓練療法や開閉口運動療法などの理学療法的治療を歯科医の指導のもとで行います。

このような治療をしてもずれが治らない場合には、点滴注射で関節の中を洗う、潤滑剤を注入するなどの治療を行うこともあります。

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