TCHは無意識で起きるため、「気づく仕組み」を作る必要があります。
その方法として、
- 付箋
- タイマー
- スマホ通知
- アプリ
- メモ
などの“リマインダー”を利用します。
通知が来た時に、「今、歯が当たっていないか?」を確認します。
「起きている時にも歯ぎしり・食いしばりをする人はいるんですか?」
これは、患者さんから非常によく受ける質問です。
実は、歯ぎしり・食いしばりは寝ている間だけではありません。起きている間にも、多くの方が無意識に行っています。
最近では、
といった症状で悩まれる患者さんが増えています。
その原因のひとつとして、起きている間の歯ぎしり・食いしばりや、TCH(歯牙接触癖)が関係していることがあります。
ただし、起きている間に上下の歯が軽く接触すること自体は、誰にでも起こる正常な現象です。
そのため治療では、「歯の接触を完全になくす」ことを目指すのではなく、
ことが重要になります。
つまり、起きている時の歯ぎしり・食いしばり治療は、「力をコントロールする治療」であり、「無意識の癖を改善していく治療」とも言えます。
目次
「歯ぎしり・食いしばり」と聞くと、多くの方は“寝ている時”をイメージすると思います。
しかし実際には、起きている間にも歯ぎしり・食いしばりをしている方は非常に多いです。
特に最近では、スマホ・パソコン・デスクワーク・ストレス・集中作業などが増えたことで、無意識に歯を接触させ続ける方が増えています。
ただし、起きている間に上下の歯が軽く接触すること自体は、誰にでも起こる正常な現象です。
問題なのは、長時間続く・頻繁に起こる・強い力が加わるという場合です。
そのため、起きている時の歯ぎしり・食いしばり治療では、「完全にゼロにする」のではなく、
ことを目的に治療を行います。
起きている時の歯ぎしり・食いしばりでは、次の3つをコントロールすることが重要です。
つまり、歯の接触について
ことがポイントになります。
主な治療方法として、以下の3つがあげられます。
それぞれ、以下に説明していきます。
行動変容法とは、「無意識の癖に気づき、行動を変えていく方法」です。
起きている時の歯ぎしり・食いしばりは、多くの場合“無意識”に行われています。
そのため、まずは「自分が歯を接触させていることに気づく」ことが治療の第一歩になります。
正常な状態では、上下の歯はほとんど接触していません。
研究では、1日の歯の接触時間は平均17.5分程度と報告されています。
これを患者さんにお伝えすると、「えっ!?そんなに短いんですか?」と驚かれることが非常に多いです。
多くの方は、無意識に何時間も歯を接触させています。
特に、
などで起こりやすくなります。
TCHは無意識で起きるため、「気づく仕組み」を作る必要があります。
その方法として、
などの“リマインダー”を利用します。
通知が来た時に、「今、歯が当たっていないか?」を確認します。
ここで大切なのは、「強く噛んでいるか?」ではなく、「歯が触れているか?」を確認することです。
弱い接触でも、長時間続けば大きな負担になります。
歯が接触していることに気づいたら、深呼吸を行います。
方法は、
これだけです。
すると、肩の力や首の力、顎の力が抜けて、自然と歯が離れやすくなります。
ポイントは、「頑張って歯を離す」ではなく、「脱力すると自然に歯が離れる」感覚を覚えることです。
これらの練習を繰り返すことで、
ようになってきます。
つまり、「噛み続ける癖」から、「気づいてやめられる状態」へ変化していくことが重要です。
部分入れ歯が不安定な場合、「入れ歯を安定させようとして噛み続ける」ことがあります。
そのため、
などが必要になる場合があります。
強いストレスや不安が背景にある場合、交感神経が過剰に働き、食いしばりが強くなることがあります。
その場合には、心療内科や精神科との連携が必要になることもあります。
ただし、最初から薬に頼るのではなく、「自分でもコントロールできる」という成功体験を積むことも非常に大切です。
起きている時の歯ぎしり・食いしばりは、多くの場合「無意識の癖」です。
特に最近では、スマホ・パソコン・ストレス社会・デスクワークの影響で、TCH(歯牙接触癖)が増えています。
重要なのは、「歯を強く噛むこと」だけではありません。
「弱い力でも長時間触れ続けること」が、お口に大きな負担を与えることがあります。
そのため、
という習慣を身につけることが、非常に重要になります。
「気づくと歯を噛んでいる」
「仕事中に食いしばっている」
「肩こりや顎の疲れがある」
このような症状がある方は、起きている時の歯ぎしり・食いしばりが関係している可能性があります。