歯ぎしりについて | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

歯ぎしりの原因

ブラキシズムとは

ブラキシズム(歯ぎしり)

コロナな時代となりストレスフルな状態が続き、非常に歯ぎしり・食いしばりで顎や顔まわりの筋肉や歯の虫歯や歯周病以外の痛みを訴える患者さんが増えています。

多くの方は、歯科医院や学校や会社での定期検診で虫歯や歯周病のチェックを受けているが、歯ぎしりや食いしばりに関してはどうでしょうか?自分で痛いと症状を感じるようになった時には、時すでに遅しで、顎や歯になんらかの症状が出ており、家族や恋人より夜間の歯ぎしりの音を指摘されて気が付く方がほとんどです。

自分では意識しないで歯を強く食いしばる症状を「ブラキシズム」と呼びます。「ブラキシズム」は、寝ている時だけに起きる症状ではなく、起きている時も起きる症状で、歯ぎしりや食いしばりを主体とした噛む筋肉の活動の総称だそうです。実は何を隠そう歯科医師である私も「ブラキシズム」を行っている1人です。
朝起きた際に、歯が浮いたような感じがして、顎が痛くなり、自分でも初めは何が原因なのか?わかっていませんでした。しかし、仕事で何かに集中して気が付くとかなり強い力で食いしばっていることに気がつき、その後に頭の側頭筋の痛みと頭痛が始まってから日中もひどく食いしばっている事に気がつきました。

今までは、寝ている時だけ歯ぎしり・食いしばりのブラキシズムをしていると思っていましたが、起きている際の歯ぎしり・食いしばりのブラキシズムをしていると気がつきます。寝ても覚めても歯ぎしりをしているわけです。当然ですが歯にとっては良くない事になります。

最新歯ぎしりの原因

一般的に言われているのは、精神的ストレスとか?肉体的ストレスとか?
かみ合わせが悪いので歯ぎしりをすると言われていますが、実は違います。

歯ぎしりや食いしばりなど、ブラキシズムは、誰にでも起こる現象になります。人によってならない・なるとかではなく、誰しにも起こりうる現象で、それが強いか?弱いか?になります。良く子供さんが歯ぎしりをしてびっくりされる親御さんがいます。

内の息子相当ストレスが溜まっているのかな?などと心配される方もいらっしゃいますが、子供さんでも現れる現象になり、それが強いか?弱いか?になります。

浅い眠りをレム睡眠、深い眠りをノンレム睡眠と呼んでいますよね。皆さんもレム睡眠という言葉は、耳にした事があると思います。歯ぎしりは、深い眠りのノンレム睡眠から浅い眠りのレム睡眠に代わる時に歯ぎしりが起こると言われています。

眠ったり身体を休めたりリラックスしている時に優位になるのが副交感神経で、活発に動いたり興奮状態の時に優位になる交感神経ですが、深い眠りで副交感神経優位の状態から、浅い眠りで交感神経が優位になってくると歯ぎしりや食いしばりのブラキシズムが起こるそうです。
なので脳からの命令で引き起こされ、歯があってもなくても子供でも大人でも誰でも歯ぎしり・食いしばりのブラキシズムは起こっている現象だそうです。

以上のことより、歯ぎしり・食いしばりのブラキシズムをすること自体は問題ないのですが、それが強いと問題になるわけです。

起きている時も
歯ぎしり・食いしばり

起きてる時も歯ぎしり・食いしばりしているの?って疑問に思っていましたが、本当でした。

起きている時も食いしばったり歯ぎしりをしていることが結構多いんですね。また、その力が非常に問題になります。ぐっと強い力が加わる一瞬であれば問題ないのですが、ダラダラと長く強い力が加わることが1番歯にとって良くないです。

眠っている際の歯ぎしり食いしばりの時間は、研究論文からの概算で14〜16分と約15分だそうです。残りの6〜7時間弱は、歯ぎしりをしていないという事になります。

では起きている間の歯ぎしり食いしばりは、どうかとなるわけですが多分15分よりももっと長い時間していると思われますので、歯の周りの歯根膜に相当なダメージが加わります。また起きている際の歯ぎしり食いしばりは、長い時間歯の周りの歯根膜・歯槽骨にダメージを与えますので、歯周病の進行を早める可能性が高いわけです。

私も今まで夜間のギリギリっという歯ぎしりが、1番歯にとって良くないと思っていましたが、実は、昼間の起きている際の歯ぎしり・食いしばりが歯にとって1番良くないということがわかってきま
した。

では皆さん、昼間に歯ぎしり食いしばりをしている時ってどんな時でしょうか?非常に多いのは、スマホやPCに向かっていう歳になります。スマホをいじっている際の人の姿勢は、下をうつむき加減で向くために嫌が追うにも上下の歯はくっ付いてしまいます。
スマホを見る姿勢は、どうしても下を向きますので、ストレスなどとは関係なく、歯ぎしり食いしばりを助長してしまうのだと思います。

歯周病について

ナイトガードではなく
デイガード

今まで我々は、夜眠る際の歯ぎしり食いしばりを予防すべく、ナイトガードを製作して患者さんに装着するように伝えていましたが、今後は、起きている際に装着する「デイガード」を製作して昼間に装着するように指示する必要が出てきそうです。

まだ我々もきちんとしたエビデンスがあるわけではないのですが、私は、昼間装着する「デイガード」は、薄めの1ミリで製作して、夜間につける「ナイトガード」は、2ミリで少し厚めのシートを用いて製作して装着しています。

患者さんの中には、夜間眠る前に装着するナイトガードは、気持ち悪くて長い時間装着できないといった患者さんが多かったですが、デイガードで少し楽になるかもしれません。

呼び名が変わっているだけで、機能は全く変わりませんのでご心配なく。

歯ぎしり改善の治療方法

歯ぎしり食いしばり
対策・予防

スマホだけではなくPCでの作業でも、下を向く場合がどうしても多くなります。特にノートPCになりますが、私もいつの間にか上から下のノートPCを見るように作業することで、歯と歯を食いしばる姿勢をとってしまう事が多くあります。

そのため、できるだけノートPCでの作業時間を決めるようにして、時間が来たら休憩をとりストレッチなどを行い、できるだけリラックスして仕事をこなす以外ないでしょう。
休憩中にスマホを見たりする事は、避けるようにしましょう。

コロナと歯ぎしり

コロナ時代になり在宅ワークが多くなり、どうしても外に出ることが少なく、運動不足となると歯ぎしり食いしばりのブラキシズムの症状がひどくなりがちですね。

私の患者さんでも非常に最近、歯ぎしり食いしばりで歯が痛い・顎が痛い・舌が痛い・頬が痛い・歯肉が痛いという患者さんが増えました。歯ぎしりと舌がどうやってつながるんだろう?と思われるかもしれませんが、結構強い繋がりがあります。

食いしばりをする際は、必ず上下の歯と歯が合わさり口を閉じた状態でお口の中が陰圧形成されます。陰圧形成された時に、舌はどのような状態かと言うと歯の裏側にピッタリと押し付けるような状態になっていますので、食いしばった後は下に歯の跡がキレイにつきます。あまりにも陰圧形成が強いと舌が荒れますので、痛みとなります。

在宅ワークでの問題は、やはりPC作業になりますね。ノートPCの場合は、特に下顎が胸にぶつかるような姿勢でタイピングしたりするので、余計に上下の歯と歯がぶつかるようになり、ストレスが強くなると交換神経優位になり、歯ぎしり食いしばりが助長されます。

以前は、会社に行き同僚と会話を楽しんだり、ランチを同僚と食べて気分転換をするなどといった1日の中でもメリハリもあり、生活リズムが作りやすかったと思いますが、リモートワークですといかがでしょうか?誰とも会わずに自宅で黙々と仕事を行いますので、歯ぎしり食いしばりがひどくなるのも当たり前かもしれません。

TCH(Tooth
Contacting Habit)

上下歯列接触癖をTCH(Tooth Contacting Habit)と呼びます。これは起きている間の歯ぎしり食いしばりの一種となります。癖ですので髪をいじったり爪を噛んだり目を触ったりすると同じで無意識の中で行われる行動になります。

例えば緊張したり不安に思ったりストレスを感じることで、その行動が強くなる事があります。交換神経優位となり、歯と歯を食いしばる行動が強く出てしまいます。

歯根破折

歯根破折!これだけが歯ぎしり食いしばりで1番困るパターンです。

歯根破折が起こった場合、歯を抜歯するしか方法がなくなります。まれに破折線のラインで抜歯をせずにうまい具合に回復できるケースもありますが、多くは、抜歯判定となります。

歯を抜歯した後は、1本欠損の場合第一選択はインプラントになりますが、歯ぎしり食いしばりが強い患者さんにインプラントが第一選択となるかというと非常に難しい判断となります。では、インプラントではなくブリッジを第一選択とするとブリッジのデメリットである荷重負担が問題となります。

つまりどちらを選択しても歯ぎしり食いしばりがある場合は、茨の道となるわけです。もちろんナイトガードやデイガードの装着は、いずれの選択でもマストになります。

また、歯根破折で抜歯となった場合、歯の周りの骨は吸収している事が多く、インプラントをするための骨がないために骨造成が必要になります。
いずれにしても歯根破折となった次の治療は、非常に難易度の高い治療となりますのでご注意ください。

インプラント インプラント治療で後悔しないために

まとめ

歯ぎしりに関しては、東京医科歯科大学歯科麻酔・口腔顔面痛制御学分野准教授の西山暁先生よ最新情報をセミナーで学んで、皆様にお伝えしました。

最新の歯ぎしり情報となりますので、現在までの情報と違った情報も多々あると思われます。できるだけ最新の正しい情報をみなさん得るようにしてください。私も今回の西山暁先生のセミナーで多くの新しい情報を得る事ができました。ありがとうございました。

では、まとめます。

  1. 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)は、誰しもが行っている。それが強いか?弱いか?になる。歯ぎしり・食いしばり事態は、悪いことではない。
  2. 歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)は、眠りが浅くなるレム睡眠時に交感神経が活発になり起こる。
  3. 眠っている際の歯ぎしりは、強い力が加わるが、起きている際の歯ぎしりは、持続的な弱い力がダラダラと加わるので、歯にとってはそちらの方が問題である。
  4. スマホやノートPC使用時の姿勢は、要注意である。
  5. コロナで確実に、歯ぎしり食いしばりは増えている。
  6. 歯根破折には、気をつけろ。
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