睡眠時歯ぎしりの原因と治療|ナイトガードだけでは不十分な理由|渋谷歯科

睡眠時歯ぎしり治療
(ナイトガード作製の前に)

歯ぎしり・食いしばりのお悩み

最近、歯ぎしり・食いしばりで悩まれて来院される患者さんが非常に増えています。

このような症状でお困りの方は少なくありません。

歯ぎしり・食いしばりは、「ナイトガードを作れば終わり」という単純な問題ではなく、睡眠環境・生活習慣・ストレス・服用薬など、さまざまな要因が関係しています。

まずは正しい知識を知り、ご自身に合った治療法を理解していきましょう。

 

ナイトガードの前に!

ナイトガードを作る前に

睡眠時の歯ぎしり治療として、最も一般的なのが「ナイトガード(マウスピース)」です。
保険診療でも作製でき、比較的始めやすい治療になります。

しかし、ナイトガードを作る前に確認すべきことがあります。

それが、「なぜ歯ぎしりが起きているのか?」という原因です。

原因に対する対応を行わずにナイトガードだけを使用しても、歯を守る“対症療法”にはなりますが、根本改善にはつながらないことがあります。

ボトックスとナイトガード

睡眠時歯ぎしりのリスクファクター

睡眠時歯ぎしりには、以下のような要因が関係すると言われています。

  • 睡眠障害
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 飲酒
  • カフェイン
  • 喫煙
  • 服用薬
  • 睡眠環境の問題

これらの多くは、「睡眠の質を低下させる」という共通点があります。

つまり、睡眠の質が悪化すると、歯ぎしりが起こりやすくなる可能性があるのです。

本当にあった怖い歯ぎしり・食いしばり

1次性(純粋な)
睡眠時歯ぎしり

1次性睡眠時歯ぎしり

睡眠障害や全身疾患、関連する服用薬などがなく起こる歯ぎしりを、「1次性睡眠時歯ぎしり」と呼びます。

ただし、このタイプでも、

などによって悪化することがあります。
そのため、睡眠環境や生活習慣の見直しがとても重要になります。

睡眠環境を見直そう!

歯ぎしり治療では、まず睡眠環境を整えることが大切です。

以下をチェックしてみましょう。

  • 部屋が明るすぎませんか?
  • スマホの通知音やバイブは切っていますか?
  • 寝る直前までスマホを見ていませんか?
  • 部屋の温度や湿度は快適ですか?
  • 枕の高さは合っていますか?
  • ベッドや布団は身体に合っていますか?

最近では、睡眠用ウェアなども注目されています。

「良い睡眠をとること」が、歯ぎしり対策にもつながります。

また、入浴は寝る2時間前くらいまでに済ませると、睡眠の質が上がりやすいと言われています。

睡眠習慣も見直そう!

睡眠環境が良くても、生活リズムが乱れていると睡眠の質は低下します。

以下をチェックしてみましょう。

  • 睡眠時間は足りていますか?
  • 毎日寝る時間がバラバラではありませんか?
  • 寝る前にスマホを長時間見ていませんか?
  • 昼寝を長時間していませんか?

特に、「寝る前のスマホ」は睡眠の質を下げる大きな原因になります。

ベストな睡眠時間は?

睡眠時間には個人差がありますが、一般的には加齢とともに短くなる傾向があります。

  • 20代:8〜9時間
  • 30代:7〜8時間
  • 40〜50代:6.5〜7時間
  • 60〜70代:6時間前後

大切なのは、「時間」だけでなく「質」です。

「早寝」「長寝」「昼寝」に注意

睡眠の質を下げる原因として、

  • 早すぎる就寝
  • 布団の中で長時間眠れず過ごす
  • 長すぎる昼寝

があります。

特に30分以上の昼寝は、夜の睡眠に悪影響を与えることがあります。

眠れない時は、無理に布団の中にいるより、一度起きた方が良い場合もあります。

食事・嗜好品・ストレス

寝る直前の食事や嗜好品は、睡眠の質を下げる可能性があります。

特に注意したいのが、

です。

また、ストレスは歯ぎしりと深く関係しています。

必要に応じて、ストレスマネジメントも重要になります。

厚生労働省も睡眠について詳しく解説しています。

厚生労働省 睡眠ガイド

2次性(医原性)
睡眠時歯ぎしり

2次性睡眠時歯ぎしり

睡眠障害や服用薬が原因となって起こる歯ぎしりを、「2次性睡眠時歯ぎしり」と呼びます。

代表的な関連疾患には、

などがあります。

これらを改善することで、歯ぎしりが軽減する場合もあります。

睡眠時歯ぎしりを起こすお薬について

一部のお薬は、睡眠時歯ぎしりを引き起こすことがあります。

特に知られているのが、「SSRI」と呼ばれる抗うつ薬(セロトニン)です。

服用中のお薬が関係している可能性がある場合は、自己判断で中止するのではなく、主治医と相談しながら調整を検討することが大切です。

専門医から一言

日本顎咬合学会
咬み合わせ認定医

ぎしり・食いしばりは、単なる「クセ」ではありません。

睡眠・ストレス・生活習慣・全身状態など、さまざまな要因が関係しています。

ナイトガードだけではなく、

も非常に重要です。

歯を守るためには、「プラークコントロール」だけでなく、「フォースコントロール(力の管理)」も必要な時代になっています。

歯ぎしり改善の治療方法
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