1 朝起きるとこめかみが痛い・違和感がある
朝起きて、側頭が締め付けられるように痛いことがありませんか?
朝のルーティンのように側頭を押さえて、痛みが和らいでからベットから出る。このような習慣になっていませんか?
このような場合は、間違いなく夜間就寝時の歯ぎしり・食いしばりが原因となっています。
患者さんの中には、歯ぎしり・食いしばりをしてないとおっしゃる方がいますが、程度の差はあるものの、
多くの人は就寝時に何かしら歯ぎしり・食いしばりを行っているという研究データがあります。
ということで歯ぎしり・食いしばりのセルフチェックを掲載してみましたので、参考にしてください。
朝起きて、側頭が締め付けられるように痛いことがありませんか?
朝のルーティンのように側頭を押さえて、痛みが和らいでからベットから出る。このような習慣になっていませんか?
このような場合は、間違いなく夜間就寝時の歯ぎしり・食いしばりが原因となっています。
朝起きて歯を磨く前に鏡で自分の舌の形を確認してみてください。もし、写真のように舌が凸凹している場合は、確実に食いしばりをしています。
また、夜間だけでなく昼間のスマホいじりなどで、舌を歯に押し当てることで陰圧形成を行い食いしばることで、ベロが写真のように凸凹になる方が非常に増えています。
私は、これを「スマホ舌」と呼んでいます。
顎関節症で口を開けると音がなることが、しばしばあるという患者さんがいらっしゃいます。
顎関節症と歯ぎしり・食いしばりは、非常に近い相関関係があります。
夜間に歯ぎしり・食いしばりをすることで、顎関節の関節円板の転位が起こり、口を開ける度に音が鳴ります。
噛む力が強い方は、骨隆起ができやすいと以前から言われていました。
しかし、研究論文などで明確な答えを出しているものはなく、未だにわかっていません。しかし、噛み合わせがしっかりしている方や力が強い方に骨隆起ができやすい?もしくは、骨隆起がある?ケースが多いように思います。
普段治療を毎日行なっていて、そのように感じる歯科医師が多くいらっしゃいますので、何かしらの相関関係があるとは思っています。
いわゆる知覚過敏になりますが、歯をギシギシ擦ると歯と歯肉の根元に応力が集中します。応力が集中した箇所は、エナメル質と呼ばれる歯の組織の中で1番硬い部分が、弾けます。エナメル質が弾けたり欠けたりした部分は、神経に近いので染みやすくなります。患者さんによっては、その後神経への刺激が強くて、神経が壊死してしまうこともあります。
歯ブラシをする際の圧力を良い機会ですので、チェックしてみてください。歯ブラシの毛の開きが1ヶ月もしない内に、開いてくる場合は要注意です。
また、使用している歯ブラシは、硬め・普通・柔かめのどちらを使用していますか?硬めの歯ブラシを選択してゴシゴシ力いっぱい磨いていれば、歯が削れますので知覚過敏になりやすいです。それに輪をかけて歯ぎしり・食いしばりをしていれば、知覚過敏を助長しますので、歯ブラシが当たるだけで痛くなります。
歯ぎしり・食いしばりに関しては、遺伝的な要因が半分くらい関係しているという研究があります。しかし、全てが遺伝でDNAが関与しているかと言えばそんなことはありません。
YESの部分は、やはり遺伝的に歯ぎしり食いしばりを行なっている方の息子や娘も歯ぎしり食いしばりを行なっている方が多いそうです。
NOの部分は、ストレスなどを大きく感じている方は、歯ぎしり食いしばりをしやすいと言われており、その部分は、DNAの遺伝とは関係のない項目になります。
つめ物の銀歯やかぶせ物のクラウンが外れる時は、虫歯かセメントの寿命になります。歯ぎしり・食いしばりが強い方は、このセメントの寿命が早まってしまうがためによく外れるという現象が起きます。
通常の食事などでセメントが破壊されて外れることは、まずないと言われていますので、やはり良くつめ物・かぶせ物が外れる場合は、歯ぎしり・食いしばりを疑うようにしてください。
多くの患者さんが歯がグラグラするのは、歯周病が原因だと思われていますが、実際は、歯ぎしり・食いしばりにより歯周病を助長することにより、もっと歯が揺れてしまうというケースが多いです。歯周病は、歯の周りの骨を溶かすことで歯が揺れてくる病気ですが、歯ぎしり・食いしばりが確実にその症状を助長させます。
歯周病についてできた虫歯の箇所が問題になります。噛む面や歯の表面の虫歯は、歯ぎしり・食いしばりとは全く別物になります。歯ぎしり・食いしばりが原因でできる虫歯は、歯と歯の間の虫歯になります。
なぜかというと歯ぎしり・食いしばりをすると歯と歯の間が擦れます。擦れた部分は、唾液が少ないので再石灰化しにくいです。再石灰化しない状態が、続くと歯ぎしり・食いしばりでまた、歯と歯の間が擦れてしまいます。そうなると負のループが止まらなくなり、虫歯が進行してしまいます。
また、歯と歯の間の虫歯は見えにくいので、知らない間に進んでいるという傾向が強いです。歯と歯の間の虫歯がエナメル質から象牙質に進行すると一気に進みますので注意が必要です。
以上10個のチェック項目を設けてみました。皆さんは、何個当てはまりましたか?11つでも当てはまった方は、要注意です。
なぜなら、歯ぎしり・食いしばりは、治らないからです。そのため、できるだけ早期にナイトガードを装着して、
若い時から予防をしていくことをオススメします。