ボトックスの危険性 | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

ボトックスの危険性

歯科医院では、ボトックスを食いしばりや歯ぎしりの力を弱くするために咬筋と呼ばれる筋肉に打ちます。

メスを使わず、施術時間も短く、メリットが多いボトックス注射。歯や口元だけでなく、食いしばりが原因の頭痛や肩こりなどにも効果があります。
一方デメリットももちろんありますので、併せて知ることが重要です。

今回はボトックスの危険性について解説いたします。

注射時・注射後

メスを使わないとはいえ、筋肉注射です。注射時にチクッとする痛みは感じるでしょう。痛みの感じ方は人それぞれですので、ご不安の場合は一度ご相談ください。
注射後はダウンタイムはないとも言われていますが、施術後に腫れや内出血が起きてしまう方もいらっしゃいます。

通常は2〜3日もすれば1週間程度治りますが、さらに時間がかかることもあります。しかし、一時的なものですので段々と落ち着いてくるでしょう。症状が改善せず心配な場合はご連絡ください。

また、アレルギー反応が起きてしまう方もいらっしゃいます。注射部の赤みや腫れ、かゆみ等の症状が確認されています。
こちらも一時的なもので1週間〜1ヶ月ほどでほぼ解消されます。深刻なアレルギー症状が出ることは稀ですが、何か異変が起きた際は歯科医師にすぐにご相談ください。

噛む力が弱まる?

当院では歯ぎしり・食いしばりが強すぎる方へボトックス注射を行っておりますが、稀に効きすぎてしまう方もいらっしゃいます。

噛み心地に違和感を覚える方、効きが良すぎると硬い食べ物が食べにくくなるといったことが起こります。ですがこういった症状は一時的なもので徐々に治り、生活に支障をきたすほどにはなりません。

当院では注射前に必要量を確認してから注入をしますので、ご安心ください。

表情に影響?

非常に稀なケースではありますが、表情筋と呼ばれる他の筋肉まで効果が出てしまうと、全力の笑顔を作っても引きつって見えてしまったり、口角が下がってしまったりということが起きます。
口角の上がり具合が左右均等でなくなる例もあると言います。

注射後にマッサージをしてしまうと薬が他の筋肉にまで広がってしまうおそれがありますので、1週間ほどマッサージは控えた方が良いでしょう。

もし知らずにマッサージをしてしまった!という方もご安心ください。ボトックスの効果は個人差はありますが3、4ヶ月ほどです。効果が弱まって来れば自然と落ち着いていきます。

妊娠していると受けられないのはなぜ?

実は、ボトックスと妊娠に関連した報告数があまりにも少なく、はっきりとしたことが言えないというのが実情です。

しかし、報告が少ないだけで流産や奇形児のリスクが高まるという理由で、ボトックス注射後一定期間は妊娠を控えた方が良いと説明する医院がほとんどです。

また、妊娠=女性の問題と捉える方がほとんどかと思いますが、男性も同じく避妊を推奨されています。期間としては、女性は最終投与後2回の月経を経るまで。
男性は最終投与後少なくとも3ヶ月は避妊をした方が良いでしょう。

また、女性は妊娠中・授乳中も控えた方が良いとされています。

ボトックスの分子量は15万ほどととても大きいため胎盤を通過できず、胎児に届かないため妊娠中に誤ってボトックスを注入された方でも問題なく出産されたという報告もあります。
しかし、人間の妊婦・胎児に安全かという検証実験ができません。

一方で動物実験レベルでは胎児に悪影響が報告されているので、万が一の可能性を考えてボトックスは上記期間を避けた方が良いとされています。

最後に

副作用やリスクを避けるには・・・
ボトックスは熱に弱いという性質があります。

施術後1週間ほどは血流を良くするような飲酒や激しい運動、入浴・サウナなどは避け、自宅で安静に過ごしてください。また、マッサージもしない方が良いでしょう。

施術を受ける前に・・・

ボトックス注射は当院では自費治療となります。初めての注射の前には、必ずカウンセリングを行なっております。

詳細は初診時の問診でお伺いしておりますが、現在の健康状態やアレルギー、お飲みになられているお薬がある場合は、変化があった時点で随時お伝えください。

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