「毎日歯磨きしているのになんで歯が黄ばむの?」こんな疑問を抱えていませんか?
きれいな歯を保つために毎日頑張って歯磨きしても、歯が黄ばんでしまうとモチベーションが下がりますよね。
歯の黄ばみ対策には、予防歯科の取り組みがおすすめです。
この記事は、歯磨きしても歯が黄ばんでしまうことに悩んでいる方に向けて、歯磨きしているのに黄ばんでしまう原因と対策について詳しく解説しています。歯の黄ばみは予防できます。
是非ともこの記事を参考に、予防歯科に取り組んでみてください。
「毎日歯磨きしているのになんで歯が黄ばむの?」こんな疑問を抱えていませんか?
きれいな歯を保つために毎日頑張って歯磨きしても、歯が黄ばんでしまうとモチベーションが下がりますよね。
歯の黄ばみ対策には、予防歯科の取り組みがおすすめです。
この記事は、歯磨きしても歯が黄ばんでしまうことに悩んでいる方に向けて、歯磨きしているのに黄ばんでしまう原因と対策について詳しく解説しています。歯の黄ばみは予防できます。
是非ともこの記事を参考に、予防歯科に取り組んでみてください。
※50代・男性:喫煙習慣あり、3ヶ月に1度はクリーニングに通われている患者さま。
毎日歯磨きしているのに歯が黄ばむ原因は、次の9つが考えられます。
1. 適切な歯磨きができていない
2. 毎食後に歯磨きしていない
3. 歯間ブラシやデンタルフロスを使用していない
4. 色素の強い食べ物や飲み物を過剰に摂取している
5. 時間を決めずに飲食している
6. たばこを吸っている
7. 虫歯がある
8. 歯石がある
9. 定期的に歯科医院でクリーニングを受けていない
順番に解説します。
しっかり歯磨きしているつもりでも、正しい歯磨きができていなければ、汚れや着色の原因になる色素は、口腔内に残ります。
特に歯ブラシがあたりにくい上の奥歯や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目は、汚れが残りやすい場所です。
食後8時間ほどで口腔内に歯垢(プラーク)が形成されます。プラークは白くネバネバしており、歯の表面に付着する細菌のかたまりです。
プラーク内の虫歯菌は、口腔内に残っている糖分をエサにして酸を作り、酸によって歯の表面を溶かします。
酸によって歯が溶けている間は着色する色素が定着しやすくなります。
毎食後に歯磨きしていない場合は、口腔内に汚れや色素が残り、時間が経つにつれて、プラークが溜まるため、着色のリスクが高まります。
歯磨きの際、歯ブラシしか使用していない人は注意が必要です。
歯ブラシだけでは、全体の約6割しか汚れは落とせないためです。歯と歯の間には汚れが残りやすく、虫歯のリスクも高い場所です。
しかし、歯間ブラシやデンタルフロスを併用して使用すると、汚れが8割以上落とせることがわかっています。
歯ブラシしか使用していない人は、口腔内に汚れが残ってしまい、着色してしまう可能性があります。
※参考:日本歯周病学会会誌1975年17巻2号p.258-264
色味の濃い食べ物や調味料、飲み物は、色素が歯に付着します。コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレー、チョコレートなどが代表的な着色しやすい飲食物です。
特にコーヒーや紅茶は、1日に何度も摂取する人が多くいます。多くの飲食物に色素は含まれているので、色素を口腔内へ入れることは免れませんが、過剰摂取には気をつけましょう。
食事や間食の時間を決めずに、ダラダラと食べたり飲んだりしている人は、着色のリスクが高まります。口腔内は中性で保たれており、飲食物の摂取によって酸性に傾きます。酸性になると歯の表面が溶けますが、約30分後に唾液の成分によって徐々に修復されます。
しかしダラダラ食べ続けている場合、口腔内は酸性の状態が続くので、着色しやすい状況が続きます。
たばこの煙に含まれている成分、タール(ヤニ)によって歯は黄ばみます。タールは粘着力があるので、プラークが付着しやすくなり、歯石もつきやすくなるでしょう。
また、たばこに含まれているニコチンの影響で、唾液の分泌量が減り口腔内が乾燥するので、色素が定着しやすい環境を作ります。
虫歯の進行によって、歯の色は変色します。初期の虫歯は白っぽく濁りますが、痛みもないので分かりにくく、虫歯が進行すると黄色や茶色っぽく変化していきます。虫歯によって歯が変色している場合は、すでに進行しているので痛みを伴うでしょう。
歯石はプラークが固まってできたものです。プラークは2日ほどでかたまりはじめ、約2週間で完全にかたまります。歯石の表面はデコボコしており、プラークが付着しやすくなります。集まったプラークと歯石は、口腔内にとどまり、他の飲食物の色素がついて黄色っぽく染まります。
どんなに丁寧な歯磨きをしていても、歯磨きだけでは着色汚れを除去できません。
歯の黄ばみや歯石、磨き残したプラークを取るためには、歯科医院でプロによるクリーニングを受けなければ取り除けません。
歯の内側の層(象牙質)が黄ばんでしまい、その黄ばみが表面から透けて見えることもあります。象牙質が黄ばんでしまう理由は、次のようなことが考えられます。
●加齢によって歯の表面の層(エナメル層)が薄くなる
●遺伝や加齢によって内側の層(象牙質)が黄ばむ
●一部の抗生物質(テトラサイクリン系)の摂取によって歯が黄ばむ
●歯をぶつけるなどの外傷が原因で、歯の神経が壊れてしまった場合変色することがある
●根っこの治療を行うと歯が灰色や黄色に変色することがある
これらが原因で歯が黄ばんでいる場合、歯の表面の汚れを落とすクリーニングでは改善できません。
自己判断はできないので、歯科医院で相談してみましょう。
歯の着色と予防歯科は関連しています。予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから行う歯科治療とは異なり、口腔内の衛生状態を改善・向上・維持して、虫歯や歯周病などを未然に防ぐ取り組みです。口臭や着色対策にも効果があります。
予防歯科の取り組みは自分で取り組むセルフケアと、定期的に歯科医院で受けるプロフェッショナルケアを組み合わせて行うので、歯科医院と連携しながら口腔内の状態を向上します。
次の項目から具体的な対策について紹介します。
セルフケアとは日常的に行う歯磨きのことであり、予防歯科ではセルフケアを重要視しています。
セルフケアのポイントは3つです。
●適切な歯磨き
●歯間ブラシ・デンタルブラシ・タフトブラシの使用
●毎食後の歯磨きを徹底する
適切な歯磨きは、自分の口腔内の状態にあった歯ブラシを使い、正しく歯磨きを行うことです。鏡を使い、時間をかけて歯一本ずつ丁寧に磨きます。
正しい歯磨きができるようになるためには、予防歯科で受ける歯磨き指導がおすすめです。
歯ブラシが届きにくい場所である、歯と歯の間には、歯間ブラシやデンタルフロスを使用しましょう。被せ物や詰め物はタフトブラシの併用がおすすめです。プラークや色素を残さないように、隅々まできれいにする意識を持ちましょう。
毎食後の歯磨きで、色素や食べかす、プラークをしっかり除去しましょう。色素のある飲食物は避けられないので、食べた後の歯磨きで対処します。仕事や学校などの出先で歯磨きができないときは、口をしっかりゆすいで、口腔内の色素や食べかすなどを洗い流しましょう。
唾液には汚れを洗い流してくれる役割があるため、ガムをかんで唾液の分泌を促すことも対策の一つです。ガムは糖質を含んでいるものをさけ、キシリトール100%やフッ素入りを選びましょう。
日常生活の行動によって口腔内は影響を受けるため、生活習慣の見直しも予防歯科の一つです。
生活習慣により、歯に着色しやすい環境を作ってしまいます。
次の内容に気をつけましょう。
ダラダラ食べると口腔内が酸性になる時間が長くなるため、着色しやすい環境を作ります。
時間を決めて食べ物を口に入れない時間を作りましょう。
たばこを吸うと必ず歯は黄ばみます。
着色以外にも虫歯や歯周病のリスクが高まり、特に歯周病は悪化しやすいので、たばこは極力控えましょう。
早食いする人は、かむ回数が少ないので、唾液の分泌量も少ないと考えられます。
よく噛んでゆっくり食べることで、唾液の分泌を促しましょう。
無意識のうちに口呼吸している人が多くいます。口腔内が乾燥してしまうと唾液の働きが弱くなってしまいます。
鼻呼吸を意識して、口を乾燥させないようにしましょう。
強いストレスを受けたり緊張したりすると唾液の分泌量が減ります。ストレス環境を減らせるよう、コントロールしましょう。
歯科医院のプロフェッショナルケアでは、専門器具を使用してプラークや歯石、着色を徹底的に除去します。セルフケアでは取り除けない汚れがきれいになり、磨かれた歯はツルツルに仕上がります。着色やプラークがつきにくくなるため、予防にもなります。
クリーニングだけではなく、虫歯や歯周病、噛み合わせのチェックなどを行うので、口腔内に問題があったときにもすぐに発見できます。虫歯の重症化による歯の黄ばみも防げるでしょう。また、歯磨き指導や生活習慣指導も行っているので、問題をクリアにしながら、歯科医師や歯科衛生士と連携して改善を目指します。
歯磨きを毎日していても、着色してしまう原因は多くあります。
しかし、予防歯科の日々の取り組みによって着色を低減でき、定期的な歯科医院でのクリーニングによって徹底的に除去し、本来の歯の色を取り戻します。
着色対策に終わりはありません。継続するために、一人ではなく歯科医師や歯科衛生士と連携して取り組むことが大切です。結果として、着色対策だけではなく、自分の歯を守ることへつながります。
着色について悩んでいる方は、是非ともご相談ください。