予防歯科費用はいくらかかるの?将来を見据えた予防歯科 | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

予防歯科費用はいくらかかるの?
将来を見据えた予防歯科

はじめに

虫歯や歯周病を未然に予防する予防歯科は、お口の中の健康と全身の健康に大きな影響を与えます。しかし「予防歯科を始めてみたいけど費用が不安」と感じてしまい、なかなか踏み出せない方もいらっしゃいます。

そこで本記事では、予防歯科の費用や内容、予防歯科を受けるメリットについて紹介します。
是非とも最後までご覧ください。

予防歯科にかかる費用は?

歯科クリニックで受ける予防歯科には、保険診療と自費診療があります。

保険診療の費用は内容や歯の本数によって異なりますが、医療費3割負担でおおよそ3,500円です。
保険診療は病気に対して受けられる治療なので、保険診療の予防歯科はレントゲンや検査によって虫歯や歯周病と診断された場合に受けられ、虫歯や歯周病が重症化しないことを目的として行われます。

自費診療の費用はそれぞれの歯科クリニックによって異なります。一般的に5,000円〜10,000円が多く、20,000円ほどのクリーニングを提供している歯科クリニックもあります。

自費診療の費用は、施術の時間や内容、施術者の技量などによってそれぞれの歯科クリニックで設定されています。

歯の着色を落としたいなどの審美目的での場合や、虫歯や歯周病などの問題ない状態で予防歯科をしたい場合は自費診療となります。

予防歯科の保険診療と自費診療の内容の違い

虫歯や歯周病に対しての治療・重症化しないためを目的として行われる保険診療と、歯のクリーニングだけを目的とする自費診療の予防歯科では、内容が異なります。

虫歯や歯周病の原因は、食べかすや汚れなどが固まってできる歯垢(プラーク)です。プラークは細菌の塊であり、食後8時間ほどで形成され、歯磨きで落としきれない場合にネバネバした膜(バイオフィルム)や歯石になります。歯石やバイオフィルムは自分の歯磨きでは除去できません。虫歯や歯周病のリスクを低減するため、予防歯科ではこれらを徹底的に除去します。

歯科クリニックで受ける、プロによる徹底した歯面清掃をPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と言います。

歯周病と診断された場合に保険診療で受けられるPMTCは、機械的歯面清掃処置との名前で適用されています。より高度な歯面清掃や着色を取り除くなどの審美目的、歯周病の診断がない場合のPMTCは保険診療の適用外です。

保険診療と自費診療それぞれの内容について紹介します。

保険診療で受けられる予防歯科の内容

保険診療では治療を目的としているため、記録のための口腔内写真や歯ぐきの検査、必要に応じてレントゲン撮影なども含まれます。

まず歯や歯ぐきの検査をし、磨き残しなどのお口状況を確認、お口の状況に合わせた歯磨きの方法や生活習慣についての指導があります。
機械的歯面清掃処置として歯に付着している歯石やバイオフィルムの除去をしたのち、歯の表面を研磨して仕上げにフッ素塗布を行います。

自費診療で受けられる予防歯科の内容

自費診療で受けられる予防歯科の内容は、それぞれの歯科クリニックで異なります。保険診療との大きな違いとしては、治療を目的としていないため検査などがないことが挙げられます。
PMTCで歯石やバイオフィルム、着色などを落とし、仕上げにトーリートメントやフッ素塗布を行います。自費診療では高度で質の高い施術が提供されることが多く、満足度の高い仕上がりになります。

自費診療で受ける予防歯科の内容は歯科クリニックによって異なるため、受診前にあらかじめ確認するとよいでしょう。
またPMTCでは歯の着色を落とし本来の歯の色にするため、歯の色を白くするホワイトニングとは異なります。

保険と自費のクリーニングの違い

予防歯科はどのくらいの頻度で受けるのか?

予防歯科の頻度は一般的に3ヵ月に一度です。歯石は2日〜14日ほどで形成され、どんなに丁寧に歯磨きしても、歯石やバイオフィルムは付いてしまいます。歯科クリニックで歯石を取ってから約3ヵ月が、蓄積した歯石を除去する目安となっています。

しかし、すでに歯周病が進行している場合やお口の中の環境が悪い場合は、1ヵ月に一度や2ヵ月に一度の頻度で受診が必要です。

歯石は歯ぐきの上の見える部分だけではなく、歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)の見えない部分にも蓄積されていきます。
見えるところに歯石がなくても、歯周ポケットに隠れています。予防歯科を受診する頻度は自己判断ではなく、予防歯科を受診した際のお口の中の環境を考慮して次回の予防歯科の日程をドクターや歯科衛生士と相談しましょう。

予防歯科を受診するメリット

予防歯科を定期的に受診すると保険診療と自費診療のどちらも費用は発生しますが、次のようなメリットがあります。

虫歯と歯周病の早期発見・治療
健康な歯を長く維持できる
見た目の美しさと自信
全身疾患の予防
歯科治療にかかる費用や時間の軽減

一つずつ説明します。

1:虫歯の早期発見・治療

初期の虫歯は痛みがなく、痛みが出たときにはすでに進行しています。
定期的に歯科クリニックを受診すると虫歯を初期段階で発見できるため、適切な治療がすぐに施せます。虫歯は重症化すると激しい痛みを伴います。定期的な歯科クリニックの受診は、虫歯の痛みからも解放されるようになるでしょう。

歯周病の進行は痛みが出にくく、気付いたときには歯がグラグラになってしまうこともあります。
定期的な受診でこれらのリスクを低減します。

虫歯の予防

2:健康な歯を長く維持できる

一度虫歯治療をした歯は再度虫歯になるリスクが高くなり、重度の虫歯によって神経を抜いた歯は寿命が短くなると言われています。
歯を失ってしまった場合は、ブリッジや入れ歯、インプラントで補う治療方法がありますが、自分の歯に勝るものはありません。

令和4年の厚生労働省の調べでは、80歳の日本人の残存歯は平均15,6本(※)です。
歯は20本以上あると、ある程度の食べ物を問題なく食べられると言われています。自分の健康な歯を保つことは、いくつになっても食べたいものを食べられ、健康寿命を延ばすことにも影響します。

※参照:令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要 表17(厚生労働省)

3:見た目の美しさと自信

定期的なクリーニングによって、歯の見た目の美しさを維持でき、自分の歯に自信を持てるようになります。
歯の汚れが気になったり、虫歯や歯周病で歯を失ったりした場合、大きな口を開けて笑うことに抵抗を感じる人も少なくありません。きれいな歯が揃っていることは自信へと繋がり、自然に笑顔が増えるでしょう。

4:全身疾患の予防

お口の中の清潔と健康の維持は、全身疾患の予防となります。歯周病菌が血液を介して全身をめぐると、さまざまな病気を引き起こすきっかけになり、糖尿病や心筋梗塞などの心疾患、誤嚥性肺炎、脳梗塞などの全身疾患のリスクが高まるのです。

予防歯科によってお口の健康状態を保つことは、歯科治療費以外の医療費削減にも影響します。

歯周病と全身疾患

5:歯科治療にかかる費用や時間の軽減

重症化した虫歯の治療や失った歯を補う治療は、時間がかかり高額な費用になることがあります。
また、虫歯を一度治した歯は再度虫歯になりやすく、補った歯のかぶせ物や入れ歯、インプラントは適切な手入れによって長く使えますが、永久に使えるものではありません。

虫歯や歯周病が悪化した場合、予防歯科以上の歯科治療費と時間が必要になるため、定期的な歯科クリニックを受診することは将来的な歯科治療費を軽減します。

虫歯の保険適用治療料金

まとめ

予防歯科には保険診療と自費診療があり、それぞれ金額が異なります。保険診療は虫歯や歯周病と診断された場合に重症化を防ぐために適用され、自費診療は診断の必要はなく誰でも受診できます。

予防歯科はお口の健康と身体の健康を守るだけでなく、将来的な歯科治療費と、医療費の削減に繋がります。予防歯科を始めてみたいと考えている方や費用について心配だと感じている人は、お気軽にご相談ください。

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