予防歯科って何をするの?その重要性やメリットとは | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

予防歯科って何をするの?
その重要性やメリットとは

予防歯科とは

予防歯科とは、虫歯になってから歯を削って治療するのではなく、そうならないための予防として。検査や生活指導、セルフケアからプロフェッショナルケアまでさまざまな方法で対策し、歯の健康を維持していくことを言います。

歯科医院は痛くなったら行くところと考える患者さまが多くいますが、痛みが出てから来院すると虫歯や歯周病が予想以上に進行していること、痛みはないけれども他の虫歯が見つかることなど思っていたよりも多くの問題が見つかるケースが少なくありません。

虫歯になり、一度削ってしまうと自分の歯を取り戻すことはできず、人工の詰め物や被せ物で補うことになります。強度や機能性で自分の天然歯に勝るものはなく、できることなら虫歯にならず削らないことが理想的です。

そのためにも、予防歯科という考えはとても大切で、歯の健康を守るために日々の歯磨きや歯科医院での定期的な検診が欠かせません。予防歯科の重要性や具体的な予防対策、予防歯科のメリットについて詳しく説明します。

虫歯の予防 歯周病の予防

予防歯科の重要性

予防歯科は歯の健康を維持するために非常に重要です。

健康な歯は、食べることに欠かせない咀嚼やコミュニケーションに重要な言語機能を正常に維持するだけでなく、自信を持って笑顔を見せることも可能にします。また、お口の中の異常は全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。特に歯周病は心臓病や糖尿病などの全身疾患との関連が指摘されています。

歯周病を防ぐことで心筋梗塞や脳梗塞のリスクを減らすことができるというデータも明らかになっています。お口の中の健康は食事だけでなく運動や姿勢などあらゆる生活習慣にも深く関わっています。予防歯科を取り入れ、虫歯や歯周病のリスクを軽減することで、健康的な生活を送ることができます。

健康寿命と予防歯科・定期検診の重要性

具体的な予防対策

1.正しい歯磨き

1日2〜3回、自分に合った歯ブラシで磨きます。朝昼晩が理想的ですが、難しい場合でも就寝前にはしっかり磨くようにしましょう。

寝ている間はお口の中の細菌が増殖しやすいため、それを少しでも抑えると虫歯や歯周病を防ぐことに繋がります。

さらに歯ブラシだけでは汚れを落としきれない歯と歯の間などには歯間ブラシやフロスなどの補助用具を使うと良いでしょう。歯ブラシだけでは全体の約60%しか汚れを落とせないと言われています。

歯間ブラシやフロスを使ってはじめて80〜90%ほど汚れを除去することができるため、その必要性は明らかです。

また、磨いたつもりになっている人や自己流の磨き方で磨き癖がついている人は要注意です。ほとんどきれいに磨けている人でも、磨きにくい一部分だけに汚れが溜まり、そこだけが虫歯になってしまう人はたくさんいます。

磨き残している部分はないか、磨きにくい部分はないか、一度歯科医院でチェックしてもらうと良いでしょう。効率的な磨き方や、歯ブラシやフロスの正しい使い方など新しい発見があるかもしれません。歯磨きの意識を変えるだけでもまたひとつ予防歯科に繋がります。

2.健康的な食生活

主に虫歯予防として、砂糖や酸の多い飲食物は控え、バランスの取れた食事を心がけましょう。甘いお菓子やジュースなどは虫歯の原因となるため注意が必要です。

特に気をつけたいことは、これらを長時間だらだら食べ続けることです。甘いものの飲食は、お口の中がずっと酸性に傾いた状態になり、常に虫歯になりやすい環境となります。

食べる際には時間を決めて食べて、食後には歯を磨くかお水を飲むなど対策をしたり、食べる量や頻度を控えたりキシリトール入りのお菓子に切り替えてみたりすると良いでしょう。

3.フッ素塗布

フッ素は虫歯予防に効果的で、市販の歯磨き粉にもフッ素配合のものがあります。

歯を磨いた後は、しっかりとうがいをするのではなく、歯の表面にフッ素が残るように口をゆすぐとフッ素の効果がより長く得られます。しっかり洗い流さないとすっきりしない方は、洗い流した後にフッ素配合の歯磨き粉を歯に塗るように再び磨くと良いでしょう。

さらには歯科医院では市販のものよりも高濃度のフッ素塗布を受けることができます。定期的に塗布することで虫歯予防に繋がります。

4. 定期的な歯科検診とクリーニング

数ヵ月から半年に一度歯科検診を受けることで、もし何か問題があったとしても早期に発見することができ、治療範囲が最小限の内に必要に応じた治療を受けることができます。

虫歯や歯周病は進行すればするほど、治療期間が長くなる傾向があり、時間もコストもその分多く負担がかかってきます。また、検診と併せてプロによるクリーニングを受けることも大切です。

歯のクリーニング

予防歯科のメリット

・予防歯科の最大のメリットは、健康な歯を長く維持し続けられること、そして全身の健康維持にも繋がることです。

・虫歯や歯周病の疑いが生じた際も早期発見、早期治療ができます。

虫歯は痛みを感じる段階はすでに進行しているケースが多く、初期の段階では自分で気付くことはほとんどありません。歯周病は痛みを感じることなく進行し、気が付いた時にはかなり進行していることが多いです。

予防歯科を実践することで、自分の歯を削らず、痛い思いもせずに早めに適切な対応をすることができます。また、定期的なクリーニングにより虫歯や歯周病の主な原因となる歯垢や歯石を除去し、進行しづらい環境をつくることも大切です。

・自分の歯で一生涯食事を楽しむことができます。一度削った歯は二度と元には戻りません。

人工の詰め物や被せ物に置き換えることはできますが、自分の歯に勝るものはなく、自分の歯をなるべく削らずに健康な状態で長く保つことが大切です。健康な歯をなるべく多く保つことは、自分の歯でしっかり噛んで味わうこと、そして美味しく食事を楽しむことに繋がります。食事は全身の健康にも大きく関わってくるため、生活の質を維持するためにも予防歯科は欠かせません。

・見た目の美しさを維持することができます。歯科医院でクリーニングを受けるとお口の中がとてもきれいになり、すっきりします。
歯の表面にこびりついた汚れや着色汚れなどを除去することで虫歯や歯周病予防だけでなく、艶のある輝くきれいな歯を手に入れることができます。
きれいな口元は笑顔の自信にも繋がり、明るい気持ちにもなります。

・定期検診に通うと年に数回の出費があります。
長期的に見るとそれなりにコストがかかるのではと思われるかもしれませんが、実際には定期検診に通うほうがコストを抑えることができます。痛みを感じた時に受診をすると思いの外治療費がかさむことがあり、コストだけでなく時間もかかってしまいます。
定期検診に通うと歯の健康を維持できることだけでなく全身の健康にも繋がるため、将来的な医療費の負担は軽くなると言えるでしょう。

まとめ

予防歯科を実践することで、お口の中だけでなく全身の健康にも繋がります。痛い思いをせず、きれいな口元を保ち、食事を楽しむことで快適で生き生きとした生活を送ることができるでしょう。

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