2026年06月25日 2026年06月25日
Q
噛める入れ歯を
作ってくれませんか?
A
「痛くて噛めないので、なんとかしてほしい」──このようなご相談を、日々たくさんいただきます。
しかし、入れ歯で噛むと痛い場合には、必ず何らかの原因があります。
例えば、
・入れ歯の噛み合わせ
・入れ歯の動き
・粘膜の状態
・顎の骨の吸収
・歯ぎしり・食いしばり
・残っている歯の問題
など、原因は患者さんによってさまざまです。
そのため、原因を明確にしないまま、やみくもに入れ歯を作り直しても、なかなか「噛める入れ歯」にはなりません。
当院では、まず現在お使いの入れ歯を丁寧に確認し、
・なぜ噛めないのか?
・なぜ痛みが出るのか?
・どこに問題があるのか?
をしっかり診断することを大切にしています。
また、「保険で噛める入れ歯を作りたい」というご希望も非常に多いです。
もちろん保険診療でもできる限り努力しますが、保険診療には、「使用できる材料」「治療工程」「診療時間」などに一定の制限があります。
そのため、症例によっては保険診療だけでは限界があるケースもあります。
特に、
・すれ違い咬合
・顎の骨が大きく減っている
・強い歯ぎしり・食いしばり
・入れ歯が何度も割れる
・痛みを繰り返す
といった難症例では、より精密な治療が必要になることがあります。
大切なのは、「ただ入れ歯を作ること」ではなく、「なぜ噛めないのかを診断すること」です。
当院では、患者さんのお口の状態やご希望をしっかり確認しながら、最適な治療方法をご提案いたします。
「今の入れ歯で噛めない」
「痛くて食事がつらい」
「何度作っても合わない」
そのようなお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。
目次
「噛める入れ歯」は作れるのか?
患者さんから最も多くいただくご相談のひとつが、「噛める入れ歯を作ってほしい」というご希望です。
本当は、「分かりました。必ず噛める入れ歯を作ります!」と即答したいところです。
しかし実際には、“噛める入れ歯”を作ることは決して簡単ではありません。
正直に申し上げると、入れ歯治療はとても難しい治療です。
特に「しっかり噛める入れ歯」を作るには、多くの診査・調整・時間が必要になります。
それでも、患者さんがあきらめない限り、私もあきらめません。
その気持ちで、日々入れ歯治療に向き合っています。
「噛める入れ歯」とは
どのような入れ歯か
まず大切なのは「噛める」の定義です。
実は、「噛める」という言葉の意味は、患者さんによって大きく異なります。
例えば――
- 痛みなく食事ができること
- お蕎麦やラーメンなどの麺類が食べられる
こと - 唐揚げやとんかつなど、少し硬いものが
噛めること - 野菜や細かい食材までしっかり噛めること
など、求めるレベルは人それぞれ違います。
そのため当院では、まず「どこまで噛めるようになりたいのか?」を患者さんとしっかり共有することを大切にしています。
ここが曖昧なままでは、患者さんと歯科医師の間でゴールがズレてしまうからです。
入れ歯は「作って終わり」ではありません。
噛める入れ歯は、魔法のように一度で完成するものではありません。
実際には、
- 噛み合わせ
- 入れ歯の動き
- 顎の骨の状態
- 粘膜の状態
- 歯ぎしり・食いしばり
- 舌や頬の筋肉との調和
など、さまざまな要素が関係しています。
そのため、調整・修正・経過観察を繰り返しながら、少しずつ完成に近づけていく治療になります。
入れ歯治療は患者さんと一緒に作る
治療
入れ歯治療で大切なのは、「歯科医師が一方的に作る」のではなく、「患者さんと一緒に作り上げていく」という考え方です。
患者さんのお話をしっかり聞きながら、「何が痛いのか」「どこで噛みにくいのか」「何を食べたいのか」を共有し、一歩ずつ改善していきます。
「もう入れ歯では噛めないかもしれない」
「何度作っても合わなかった」
「入れ歯はこんなものだと思っていた」
そのようなお悩みを抱えて来院される患者さんは少なくありません。
もちろん、すべての症例で完璧を保証できるわけではありません。
しかし、原因を丁寧に分析し、患者さんと一緒に調整を重ねることで、改善できるケースは数多くあります。
入れ歯でお困りの方は、まずはお気軽に当院にご相談ください。
患者さんのよくある疑問
噛める入れ歯はすぐに作れますか?
「できるだけ早く噛めるようになりたい」──これは、誰もが願うことです。私も同じ気持ちです。
では、すぐに噛める入れ歯を作れるのか?
答えは、ケースバイケースです。
入れ歯は、インスタント食品のように短時間で完成するものではありません。もし本当に“お湯を入れて3分”で完成するなら、私たち入れ歯専門医は必要ないでしょう。
すぐに作れない理由
前述の通り、「噛める」の定義は患者さんごとに異なります。
さらに、噛める入れ歯を作るには、以下のような条件が整っている必要があります。
- 顎関節に問題がないこと
- 虫歯や歯周病がコントロールされていること
- 抜歯後の治癒が進んでいること
実際には、多くの患者さんが抜歯・虫歯治療・歯周病治療・顎関節の調整などを経てから、入れ歯治療へ進みます。
そのため、初診からすぐに「完成した入れ歯」でしっかり噛める状態に入れる方は多くはありません。
例外的に早く対応できるケース
現在の入れ歯で大きな問題なく噛めており、形態や噛み合わせが安定している場合には、3Dプリント技術を活用した入れ歯製作が可能なケースもあります。
その場合は、比較的短期間で使用できる入れ歯を作ることができます。
結論
すぐに噛める入れ歯を作ることは、現実的には簡単ではありません。しかし、条件が整えば早期対応が可能な場合もあります。
いずれにしても、大切なのは、「早さ」だけでなく、「長く安定して噛めること」です。
一度噛めるようになったら、
その後も問題なく噛めますか?
一度しっかり噛めるようになった入れ歯。その状態がずっと続けば理想的です。
しかし残念ながら、入れ歯は永久に同じ状態を保てるものではありません。
入れ歯の人工歯は、毎日の食事で少しずつ摩耗していきます。また、顎の骨や歯ぐきも年月とともに変化していきます。
そのわずかな変化によって、噛み合わせのズレや入れ歯のゆるみ、痛み、噛みにくさなどが生じることがあります。
入れ歯はとても繊細な装置です
入れ歯は、歯・歯ぐき・顎の骨・舌・頬・筋肉など、多くの組織とのバランスで成り立っています。
そのため、入れ歯には小さな変化でも影響を受けやすいという特徴があります。
「今まで問題なく使えていたのに、急に痛くなった」というケースも珍しくありません。
噛める状態を長く維持するために
大切なこと
入れ歯を長く快適に使うためには、「定期検診」がとても重要です。
当院では定期検診で、
- 噛み合わせのチェック
- 粘膜(歯ぐき)の状態確認
- 入れ歯の適合確認
- 必要に応じた調整
- 入れ歯の洗浄・消毒
入れ歯は「作って終わり」では
ありません
入れ歯治療は、「作ったら終わり」ではなく、「その後の維持管理」がとても大切です。
定期的にメンテナンスを行うことで、痛み・ゆるみ・破損・噛み合わせのズレなどを早期に発見し、対応することができます。
長く噛める入れ歯を目指して
せっかく噛めるようになった入れ歯ですから、「できるだけ長く快適に使えること」が重要です。
そのためには、
- 定期的な調整
- 清掃
- 噛み合わせ管理
が欠かせません。
当院では、入れ歯を作るだけでなく、「噛める状態を維持すること」まで含めてサポートしていきます。
保険でも噛める入れ歯は作れますか?
「保険でも噛める入れ歯は作れますか?」──これは、多くの患者さんからいただくご質問です。
結論から申し上げると、保険診療でも入れ歯を作ることは可能です。
しかし、保険診療には使用できる材料や設計に一定の制限があるため、その範囲の中で最大限工夫して作る必要があります。
保険の入れ歯の特徴
保険の入れ歯では、
- 人工歯
- 床(ピンク色の部分)
- 金属の使用範囲
などに制限があります。
人工歯は主にプラスチック製のものが使用されるため、長期間使用すると摩耗しやすいという特徴があります。
また、材料の選択肢が限られるため、強度や精度、噛み合わせ調整に制約が出る場合もあります。
自費入れ歯との違い
自費診療の入れ歯では、材料や設計の自由度が高くなります。
自費の入れ歯には、例えば、
- 人工歯の材質を選択できる
- 金属床を使用できる
- 強度(剛性)の高い設計ができる
- 薄くても丈夫な入れ歯を作れる
といった特徴があります。
特に金属床には、「薄いのに、たわみにくい」という大きなメリットがあります。
その結果、噛み合わせの安定やフィット感、違和感の軽減、精密な調整がしやすくなるという利点が生まれます。
大切なのは「何を優先するか」
もちろん、保険診療にも大きなメリットがあります。
一方で、以下のような場合には、自費診療の方が選択肢は広がります。
- より噛みやすさを求めたい
- 長持ちさせたい
- 違和感を少なくしたい
- 精密な噛み合わせを重視したい
保険か自費か、どちらが正解ではありません。
大切なのは、「患者さんのお口の状態に合っているか」です。
残っている歯の状態や顎の骨の状態、歯ぎしり・食いしばりの有無、噛む力、患者さんご自身のご希望・ご予算によって、適した方法は変わります。
当院の考え方
限られた条件の中で最善を尽くすのが保険治療です。
そして、自由度を活かして完成度を高めていくのが自費治療だと考えています。
どちらにもメリット・デメリットがありますので、患者さんのお話をしっかり伺いながら、最適な治療方法をご提案いたします。
保険の入れ歯は十分か?(総入れ歯編)
入れ歯専門医として一言
噛める入れ歯を作るためには、患者さんのご協力が欠かせません。
なぜなら、入れ歯は「一度作って終わり」の治療ではないからです。
実際の治療では、
- 噛んだときの痛み
- 粘膜との適合
- 噛み合わせのわずかなズレ
- 入れ歯の動きや外れやすさ
など、さまざまな問題を一つひとつ確認しながら、丁寧に調整を重ねていきます。
その積み重ねの先に、初めて「噛める入れ歯」が完成します。
つまり、噛める入れ歯とは、患者さんと歯科医師が一緒に作り上げていく治療なのです。
どちらか一方だけが頑張っても、良い結果にはつながりません。
患者さんから「どこが痛いのか」「どんな時に噛みにくいのか」を具体的に教えていただくことが、より良い入れ歯作りにつながります。
また、保険の入れ歯でも、噛める状態を目指すことはある程度可能です。
ただし、材料や治療工程には制度上の制限があるため、症例によっては調整回数や治療期間が長くなることがありますし、一度で噛める入れ歯を作製するのは、難しいです。
それでも、患者さんがあきらめずに通院してくださる限り、私はあきらめません。
少しでも「噛める喜び」を取り戻せるよう、一緒に治療を進めていきましょう。
当院の実際の治療症例
患者さんのプロフィール
- 年齢:78
- 性別:男性
- 全身状態:問題なし
お口の中の状態とこれまでの経過
「今まで何度も入れ歯を作り直してきたが、一度も噛めた事がない。なんとか噛める入れ歯を作ってほしい」というご希望で来院されました。
どんな物を食べれるようになりたいか?という質問に、とんかつを食べれるようになりたいとの事でした。
当院での治療前の状態
なぜ入れ歯で噛めないのか
なぜ、以前の入れ歯で噛めないのでしょうか?まずはここからです。
以前の入れ歯を装着した正面からの写真を見てみると、左と右と噛む位置の高さが全然違います。
これではシーソーの力が働くので、右で噛むと左が浮いて左で噛むと右が浮いてしまう現象が生まれます。
また、残っている歯は虫歯ですし、歯肉もはれて歯周病になっています。
入れ歯を入れていない状態の正面写真
向かって左下には、インプラントが入っており、その土台が見えていますが、汚れがしっかりとついています。
天然の歯に注目すると下あごの歯と上あごの歯がすれ違って噛めません。
いわゆる「すれ違い咬合」と言われる、最も噛ませるがの難しいと言われる噛み合わせ状態になります。
簡単に言うと天然の歯と入れ歯が上下ともに噛み合う状態ですが、入れ歯よりも天然の歯の方が強いので、噛めば噛むほど入れ歯がめり込んで痛いわけです。
それを回避するために左下にインプラントを入れたわけですが、汚れが密着しており歯周病の可能性が高いです。
患者さんの「入れ歯が噛めない」というお悩みには、以上のような原因があることがわかりましたね。
噛める入れ歯を作るには、これらの原因を解決する必要があります。
下顎の入れ歯
ノンメタルクラスプデンチャーという、いわゆる金属のバネやレストと言われる沈下防止装置が装着されていない入れ歯になります。
沈下防止装置が装着されていない入れ歯は、すれ違い咬合の患者さんには装着してはいけない入れ歯ですが、それを選択して装着してしまっています。
入れ歯のバネ(金属)を使用していないので見た目はキレイに見えますが、噛めません。
多くの患者さんは、インプラントをすれば噛めるようになると信じて止まないですが、そんなことはありません。
インプラントもきちんと使用する方法を選択しないと、入れ歯が噛めるようになりません。
上顎の入れ歯
上あごの入れ歯も、レストと言われる沈下防止装置が装着されていない入れ歯になります。
金属のバネを使用してませんので見た目は良いかもしれませんが、しっかりとストッパーの役目をするレストもないので、入れ歯は、噛むたびに沈み込んで痛くて噛めません。
レントゲンによる評価
顎の関節は、左右で大きな差はありません。
向かって左の下あごにインプラントが入っているが、ワンピースタイプのインプラントのために、インプラントが歯周病になりやすい状態です。
上の歯と下の歯が残っているが、いわゆる「すれ違い咬合」のため、入れ歯の難易度は非常に高いと言えます。
お顔の評価
上の前歯の見え方が、左右で上下に差がありますね。
これですと右と左で噛み合わせの高さが全然違うので、噛めないという現象が起こります。
左側のほうれい線が深いのも気になりますね。また、左側の唇のラインが崩れているのもわかりますね。
当院の治療計画
今回のケースでは、上下の歯でしっかり噛める状態を作るために、まず「噛む高さ」を整える必要がありました。
そのため、残っている歯は被せ物の土台として活かすために、歯の上の部分を調整する処置を行っています。
歯を抜くという選択肢もありますが、抜歯はいつでもできるため、できる限り歯を残す方針で治療を進めています。
具体的には、歯の根を利用して「磁石式の入れ歯(マグネットデンチャー)」や「根の上にのせるタイプの入れ歯(オーバーデンチャー)」に対応できる状態に整えています。
また、下あごにはすでにインプラントが1本入っていましたが、1本だけでは噛むバランスが取りにくいため、反対側にも新たにインプラントを追加し、左右で安定して支えられるように計画しました。
なお、このケースのように上下の噛み合わせがすれ違っている状態(すれ違い咬合)は、入れ歯でしっかり噛めるようにするのが非常に難しく、痛みが出やすい特徴があります。
そのため、いきなり最終的な入れ歯を作るのではなく、まずは保険の入れ歯で噛み合わせに慣れていただきながら調整を重ね、最終的に自費の入れ歯でより安定した状態を目指していきます。
治療途中(保険の入れ歯)
正面の治療前後比較
治療前
治療後
歯を抜いたり、根の治療をして根面坂にしたりしましたので、上あごの入れ歯は、白い柔らかい裏打ちを繰り返しています。
上顎の入れ歯の治療前後比較
治療前
治療後
下あごのアーチを見ると良く分かりますが、下に合わせて上の歯のアーチも外側に出ています。
これですと残念ながら、上下のバランスが取れないので噛めない現象が起こります。
保険だからといって気が抜けないですね。
下顎の入れ歯の治療前後比較
治療前
治療後
赤丸の部分は、外側に出ていますね。
保険の入れ歯で、とりあえず作製していますが、これですと噛めない原因になりかねないです。
やはり歯の並びは、自然なアーチが必要ですね。
作製した入れ歯
治療結果(最終的な自費の入れ歯)
最終的な入れ歯は、以前に入っていたインプラントが歯周病で治療中に抜けてしまったので、下あご前歯に2本インプラントを打ち直しました。
上あごは、磁石の入れ歯作製して、上下でしっかりと噛める入れ歯を目指して製作しました。
お口の中の正面の治療前後比較
治療前
治療後
治療後、下顎は、インプラントのかぶせ物を橋渡して入れ歯のクリップでとめる装置を作製しました。
正面の治療前後比較
治療前
治療後
見てお分かりの通り治療前は、左右の噛む面がガタガタですが、最終的な入れ歯は、左右の面が揃っており、しっかりと噛める入れ歯を製作しました。
上顎の入れ歯の治療前後比較
治療前
治療後
左右のアーチを整えて、しっかりと噛めるように入れ歯の歯を排列しています。
下顎の入れ歯の治療前後比較
治療前
治療後
インプラントをクリップでとめる装置を作製しているので、金属のあみあみが薄く透けて見えると思います。
これの金属で強度を増しています。
作製した入れ歯
上顎(表面)
上顎(裏面)
下顎(表面)
下顎(裏面)
噛み合わせの比較
治療前
治療後
噛み合わせは、リンガライズドオクルージョンで、仕上げています。
前歯に少し隙間を与えて、奥歯でしっかりと噛める様式です。
レントゲンの比較
上顎
下顎
元々、1本インプラントが入っていた患者さんでしたので、インプラントが抜け落ちた後にサイドインプラントを行うかどうか迷いましたが、患者さんの希望もあり、左右に1本ずつインプラントを埋入して、上に入れ歯を製作しました。
お顔の状態の比較
治療前
治療後
正面からの患者さんの写真ですが、誰が見てもお分かりの通り、笑顔を非常に素敵になっています。
笑った時のスマイルラインが全然違いますね。これでモテ男決定です。
患者さんも入れ歯を作製して、良く噛めるようになったのでだいぶ太りましたとおっしゃってました。
治療費用
- 総入れ歯保険外(自費):
1,100,000円×2=2,200,000円 - コピー入れ歯:11,000円×2=22,000円
- インプラント:220,000円×2=440,000円
| ピエゾグラフィー | 22,000円 |
| ゴシックアーチ | 16,500円 |
| 顎のレントゲン(CT) | 16,500円 |
| 咀嚼能力試験 | 5,500円 |
まとめ
噛めない入れ歯には、理由があります。
インプラントをしたから、シリコンの入れ歯だから噛めるのではありません。上下左右の噛み合わせのバランスが非常に重要です。
噛み合わせのバランスがしっかりと合っていれば、噛んだ際にしっかりと食べ物を粉砕できます。
今回、最終的な入れ歯を作製する前に、保険の入れ歯で噛み合わせをしっかりと確認してから最終的な入れ歯を作製したのも功を奏したと思っています。
やはり「噛める入れ歯」というのはその人その人によって違うので、しっかりとコミュニケーションをとって、ゴールを明確にして治療を行う必要があります。
入れ歯治療の注意事項とリスク
入れ歯治療では、より快適に使っていただくために、いくつかご理解いただきたい点があります。
- 同じ治療工程を複数回行う
場合があります 精度を高めるため、型取りなど同じ工程を複数回行う場合があり、その際は別途費用が発生することがあります。 - 人工歯の色・形の変更は
追加費用がかかります 入れ歯完成後に、人工歯の色や歯並びの変更を希望される場合は、追加料金が必要となります。 - 入れ歯は「完成=すぐ快適」
ではありません 痛みや噛み合わせを安定させるには複数回の調整が欠かせません。最低でも装着後24時間以内、1週間後、1ヶ月後の調整が必要です。
その後も、噛み合わせや粘膜の変化に合わせて1~6ヶ月ごとの調整を行います。 - ナイトガード(夜用の装置)の
使用をお願いする場合が
あります 部分入れ歯の方は、夜の歯ぎしり・食いしばりで残っている歯を守るため、ナイトガード(ナイトデンチャー)の使用をお願いすることがあります。 - 1回で完璧に至らない場合が
あります 入れ歯は非常に精密な治療です。まれに、作り直しが必要になる場合がありますので、ご協力をお願いいたします。 - CT撮影(16,500円)が
必要な場合があります 顎の骨や入れ歯との関係を詳しく確認するため、断層撮影(CT)を行う場合があります。 - 古い入れ歯のコピー作製を
行うことがあります(8,800円) 現在使用している入れ歯の形を参考にするため、コピーした模型を作ることがあります。 - 咀嚼能力試験(5,500円)を
お願いする場合があります 現在の噛む力を評価し、入れ歯作製の参考にさせていただくことがあります。 - 定期検診が必要です 入れ歯・粘膜・顎の状態を維持するため、最低でも半年に一度の定期検診・調整をお受けください。
- 他院やご自身での調整は
保証対象外となります 当院で作製した入れ歯を、他院で調整された場合やご自身で削ったり改造した場合は、保証対応ができませんのでご注意ください。 - 指示に従っていただけない
場合、治療をお断りすることが
あります 安全で適切な治療のため、歯科医師やスタッフの指示に従っていただけない場合は、治療を継続できなくなることがあります。
田中 健久
Takehisa Tanaka
入れ歯なんでも相談室をご覧頂きありがとうございます。渋谷にて開業して20年以上経ち、多くの患者さまにご来院頂いたことを感謝申し上げます。
私は、日本補綴(かぶせ物・入れ歯)歯科学会と日本口腔インプラント学会の両方の専門医を取得しています。そのため入れ歯とインプラント両方の専門医として皆さんの相談に答える事ができます。両方の学会の専門医を取得している歯科医師は、非常に稀です。
よくインプラントは良くない!入れ歯は噛めない!などとおっしゃりますが、私の意見としては、それぞれ利点・欠点があり、患者さまによって全然違います。なのでそれぞれ自分に合った治療方法は、何かを理解した上で治療方針を決定すべきだと考えております。
両サイドから相談にのる事ができますので、どうぞお気軽に相談してください。
【所属学会・資格】
- 日本補綴歯科学会 専門医
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎咬合学会 咬み合せ認定医
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会
- *スタディグループ
- 5DJapan-DentureCourseSaporter
【経歴】
- 1999年:岩手医科大学卒業
- 2004年:東京医科歯科大学大学院卒業
- ニューヨーク大学インプラント審美卒後研修修了
- ペンシルバニア大学卒後研修修了
- テンプル大学大学最新歯科治療コース修了
- ブカレスト大学医学部インプラント科卒業
- ハーバード大学インプラントプログラム修了
- いいやま歯科医院:勤務
- 青山通り歯科タナカ:院長
- 渋谷歯科タナカ:院長
- 医療法人社団まる歯:理事長