2026年04月14日 2026年04月21日
Q
入れ歯は良くて、
インプラントは絶対ダメ?
と言われる所以は?
A
近年、インプラント治療を受ける人は急激に増えてきました。日本にインプラント治療が導入されてから、およそ50年ほどが経とうとしています。そのため、長期的な治療結果についても、徐々に多くのデータが分かってきました。
その結果、インプラント治療には
・絶対にインプラントを
避けた方がよい人
・できる人・できない人
・向いている人・向いていない人
が明らかになってきました。
また、2024年には日本口腔インプラント学会から新しい治療指針も発表されています。
ただし、医療の世界では情報が常に更新されていくため、インプラントを扱う歯科医師は学会や研修などを通して、毎年のように新しい知識を学び続ける必要があります。
そのため、インプラント専門医としても、常に最新の情報を学びながら治療にあたっています。
今回は、「インプラントが絶対にダメなのか?」「入れ歯の方が良いのか?」という患者さんからよくいただく疑問について、できるだけ分かりやすく最新の情報を交えて説明していきたいと思います。
インプラントが
絶対ダメな方とは?
- 高用量のARA
(骨吸収抑制薬)を服用している方 - 成長発育過程にある
若年者の方 - チタンアレルギーの方
- 出血が止まりにくい方
- 脳梗塞や心筋梗塞を
発症して1ヶ月以内の方
骨吸収抑制薬
(高用量のARA)
を服用している方
「インプラントが絶対にできない人はいるのですか?」と専門医として質問されることがあります。
結論からお伝えすると、インプラント治療を行うべきではない患者さんもいらっしゃいます。(絶対的禁忌の患者)その代表的な例が、骨粗鬆症の治療薬(ARA:骨吸収抑制薬)を服用している患者さんの一部です。
現在、日本口腔インプラント学会が発行している「口腔インプラント治療指針2024」では次のように記載されています。高用量のARA(骨吸収抑制薬)を服用している患者さんの場合、顎の骨が壊死してしまう可能性(顎骨壊死)のリスクがあるため、以下の両方を十分に考えた上で判断する必要があります。
- 治療によるメリット
- 顎骨壊死が起こるリスク
さらに、インプラント以外にも入れ歯などの治療方法が存在することから、ARA投与中の患者さんには基本的にインプラント治療は行うべきではないとされています。
では、低用量ARA(骨吸収抑制薬)を服用している場合はどうなのか?以前は、低用量であっても顎骨壊死のリスク因子と考えられており、インプラント治療には否定的な意見が多くありました。しかし近年の研究では、以下の内容の報告が出てきています。
- インプラント埋入手術は顎骨壊死のリスクを大きく高めないという報告
- BP製剤を使用していてもオッセオインテグレーション(骨との結合)が得られたという報告
- インプラント喪失のリスクは大きく増えなかったという報告
そのため現在では、低用量ARA(骨吸収抑制薬)を服用しているだけで「絶対にインプラントができない」と断定する根拠はないとされています。ただし注意が必要です。
低用量ARAを服用している場合でも、以下の項目などの顎骨壊死(MRONJ)のリスク因子が複数ある場合は注意が必要です。
- 糖尿病
- 喫煙
- 歯周病
- ステロイド治療
- 免疫低下
このようなケースでは、無理にインプラント治療を行うべきではなく、入れ歯など他の治療方法を検討することが望ましいとされています。
成長発育過程にある
若年者の方
インプラント治療には年齢制限があるのか?と疑問に思われる方も多いかと思います。
結論からお伝えすると、高齢の方には明確な年齢制限はありませんが、成長期の若い方には注意が必要です。
なぜ若い方は注意が必要なのか?
未成年の方や20歳前後の方は、まだ顎の成長が続いている場合があります。
インプラントは、一度骨に固定されると動かないため、その後に顎の成長が起こると、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 天然の歯との高さにズレが生じる
- 歯とインプラントの間に隙間(ギャップ)ができる
- 見た目に違和感が出る
学会の見解について
日本口腔インプラント学会でも、成長発育過程にある若年者へのインプラント治療については、慎重に判断する必要があるとされています。
若年者における主なリスク
- 顎の成長を妨げる可能性がある
- 天然歯との位置関係にズレが生じる
- 将来的に見た目や噛み合わせに影響が出る
そのため、インプラント治療を開始する時期は非常に重要です。
大切なのは「タイミング」
顎の成長が止まる時期には個人差があります。
そのため、年齢だけで判断するのではなく、以下の項目をしっかり評価した上で判断する必要があります。
- 骨の成長状態
- 噛み合わせ
- 全体のバランス
無理にインプラントを
選ばなくても大丈夫です
成長期の方の場合は以下のような、将来を見据えた別の治療方法を選択することも重要です。
インプラント以外の3つの選択肢
- 入れ歯
- 仮歯
- 経過観察
専門医としての考え
インプラントはとても優れた治療ですが、「いつ行うか」が非常に重要な治療でもあります。
若い方の場合は特に、将来を見据えて慎重に判断することが大切です。
チタンアレルギーの方
インプラント治療を検討されている方の中には、「チタンアレルギーでも大丈夫ですか?」とご質問をいただくことがあります。
結論からお伝えすると、チタンアレルギーが確認されている場合は、基本的にインプラント治療は適応外(慎重な判断が必要)となります。
なぜチタンアレルギーが
問題になるのか?
現在、多くのインプラントはチタン素材で作られています。チタンは生体親和性が高く、骨と結合しやすい(オッセオインテグレーション)という特徴があるため、広く使用されています。しかし、ごくまれにチタンに対してアレルギー反応を示す方がいらっしゃいます。
その場合、以下の症状などが起こる可能性があるため、注意が必要です。
- 炎症反応
- 違和感
- インプラント周囲のトラブル
チタン以外の選択肢はあるのか?
近年では、チタンを使用しないジルコニア製インプラントも開発されています。
ジルコニアはセラミックの一種で、以下のような特徴があります。
- 金属を使用しない
- 審美性が高い
ただし、現時点ではチタンインプラントと比較して以下の点から、一般的な選択肢としてはまだ広く普及しているとは言えない状況です。
- 長期的なデータが少ない
- 症例数が限られている
専門医としての考え
チタンアレルギーが疑われる場合には、「事前の検査」「医科との連携」を行いながら、慎重に治療方針を決定する必要があります。
無理にインプラントを選択するのではなく、入れ歯など他の治療方法も含めて検討することが重要です。
まとめ
- チタンアレルギーがある場合、インプラントは慎重な判断が必要
- 代替としてジルコニアインプラントもあるが、まだ発展途上
- 最も大切なのは、安全性を最優先に治療方法を選ぶこと
出血が止まりにくい方
インプラント治療は外科手術を伴うため、出血が止まりにくい体質やご病気をお持ちの方は注意が必要です。
結論からお伝えすると、出血のコントロールが難しい場合は、インプラント治療が適応外(または慎重な判断が必要)となります。
どのような方が対象になるのか?
- 血友病などの先天的な血液疾患のある方
- 白血病などの血液の病気のある方
- 血液をサラサラにする薬(抗凝固薬)を服用している方
なぜ注意が必要なのか?
インプラント手術では、歯ぐきや骨に対して外科処置を行います。
そのため、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 手術中・手術後の出血が止まりにくい
- 出血が長引くことで治癒が遅れる
- 感染リスクが高まる
すべての方が
できないわけではありません
出血に関するリスクがある場合でも、以下の対策をしっかり行うことで、治療が可能となるケースもあります。
- 主治医(内科など)との連携
- 服薬状況の確認
- 出血コントロールの対策
インプラント専門医としての考え
大切なのは、「できる・できない」を単純に判断することではなく、安全に治療が行えるかどうかを慎重に見極めることです。
無理にインプラントを行うのではなく、入れ歯など他の治療方法も含めて最適な選択を行うことが重要です。
まとめ
- 出血が止まりにくい方はインプラントに注意が必要
- 病気や薬の内容によっては適応外となる場合がある
- 医科との連携により可能となるケースもある
- 安全性を最優先に治療方法を選ぶことが大切
脳梗塞や心筋梗塞を
発症して1ヶ月以内の方
脳梗塞や心筋梗塞を発症された方は、インプラント治療において特に慎重な判断が必要です。
結論からお伝えすると、発症から間もない時期はインプラント治療は控えるべき(ハイリスク)とされています。
なぜ注意が必要なのか?
脳梗塞や心筋梗塞を発症された方の多くは、「抗血栓療法(血液をサラサラにする薬)を受けている」「全身状態が不安定な時期がある」特徴があります。
そのためインプラント手術を行うと、以下のようなリスクが高まる可能性があります。
- 出血が止まりにくい
- 全身状態に負担がかかる
- 菌血症(細菌が血液中に入る状態)による影響
治療が難しい時期の目安
一般的に、発症後1ヶ月以内は特にハイリスクです。
その後も全身状態が安定するまでは慎重な判断が必要とされています。
現在の考え方(重要)
以前は「6ヶ月経過すれば可能」とされることもありましたが、現在ではより個別に判断されます。具体的には、以下のポイントを総合的に評価することが重要です。
- 不整脈の有無
- 心臓弁膜症の有無
- 後遺症の程度
- 全身状態のコントロール状況
そのため、一律では判断できません。例えば、以下のようなケースもございます。
- 状態が安定していれば比較的早期に治療可能な場合もある
- 後遺症や全身状態によっては、時間が経過しても難しい場合もある
専門医としての考え
このような全身疾患をお持ちの方の場合は、以下を行った上で、慎重に治療方針を決定する必要があります。
- 主治医との連携
- 全身状態の十分な評価
無理にインプラントを行うのではなく、入れ歯など他の治療方法も含めて最適な選択をすることが大切です。
まとめ
- 脳梗塞・心筋梗塞後は
インプラントに注意が必要 - 特に発症後1ヶ月以内はハイリスク
- 現在は期間だけでなく
全身状態で判断する時代 - 医科との連携が非常に重要
よくある誤解
- 高齢だとインプラント
できない? - インプラントすると介護で
悲惨か? - インプラントより
入れ歯の方が良い? - 喫煙者は、インプラント
できない?
高齢だと
インプラントできない?
「年齢的にインプラントはもう無理ですか?」このようなご相談をいただくことがよくあります。
結論からお伝えすると、高齢だからといって、インプラントができないわけではありません。
年齢よりも大切なこと
確かに年齢を重ねるにつれて、「持病(全身疾患)が増える」「体力が低下する」などの傾向はあります。
しかし、以下の状態は人それぞれであり、個人差が非常に大きいのが特徴です。
- 健康状態
- 認知機能
- 治療に対する意欲
そのため、単純に「年齢だけ」で判断することはできません。
高齢の方で特に重要なポイント
インプラント治療を検討する際には、以下のようなポイントをしっかり考慮する必要があります。
また、治療後のメンテナンスも重要になるため、ご本人だけでなく、ご家族と一緒に検討することも大切です。
- 現在の全身状態
- 服用しているお薬
- 将来的な健康状態の変化
インプラントによるメリット
高齢の方でもインプラントを行うことで、以下の項目の生活の質(QOL)の向上が期待できます。
- しっかり噛めるようになる
- 食事の幅が広がる
- 栄養状態の改善につながる
実際に、「しっかり噛めるようになって元気になった」という患者さんも多くいらっしゃいます。
専門医としての考え
大切なのは、年齢だけで判断するのではなく、その方にとって本当に良い選択かどうかを見極めることです。
無理にインプラントを行うのではなく、「入れ歯」「他の治療方法」も含めて、最適な方法をご提案いたします。
まとめ
- 高齢=インプラント不可ではない
- 判断は年齢ではなく全身状態で行う
- ご本人だけでなくご家族との相談も重要
- QOL向上につながる可能性がある治療
インプラントすると
介護で悲惨か?
「インプラントをすると、将来介護になったときに大変になるのでは?」このようなお話を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。
実際に、介護の現場ではそのような声があるのも事実です。
なぜそのように言われるのか?
介護が必要になった場合、お口のケアは介護スタッフ、ご家族の方が行うことになります。
しかし、以下のような状況の中で、インプラント特有の構造を理解してケアするのが難しい場合があります。
- 暗い環境での口腔ケア
- 限られた時間
- 専門的な知識の不足
その結果、以下の問題が生じる可能性があります。
- インプラント周囲に汚れがたまりやすい
- 清掃が不十分になる
- 炎症が起こりやすくなる
ではインプラントは
やめた方がいいのか?
結論から言うと、必ずしもそうではありません。
大切なのは、将来を見据えた準備です。
介護に備えてできること
インプラントを長く良い状態で使うためには、以下のようなことが非常に重要です。
- ご本人だけでなく、ご家族も清掃方法を理解しておく
- 定期的なメンテナンスを継続する
- かかりつけ歯科医院を持つ
実際の対応方法
介護が必要になった場合でも、訪問歯科診療を行っている歯科医院であれば、インプラントの上部構造(かぶせ物)を外し、入れ歯へ移行・修理するといった対応が可能な場合があります。
そのため、適切に管理されていれば大きな問題にならないケースも多いのが現実です。
歯科医院選びが重要です
インプラントは「入れたら終わり」ではありません。以下の内容まで含めて考える必要があります。
- 治療後のメンテナンス
- 将来の介護への対応
そのため、長期的にサポートしてくれる歯科医院を選ぶことがとても重要です。
専門医としての考え
インプラントは非常に優れた治療ですが、将来の生活(介護も含めて)を見据えて選択することが大切です。
不安な点があれば、事前にしっかり相談し、納得した上で治療を選びましょう。
まとめ
- インプラント=介護で必ず困るわけではない
- 口腔ケアが難しくなる可能性はある
- 事前の準備と継続的な管理が重要
- 将来まで見据えた歯科医院選びが大切
インプラントより
入れ歯の方が良い?
このご質問は、日々の診療の中で患者さんから非常によくいただきます。
「インプラントと入れ歯、どちらが良いのですか?」
結論:答えは患者さんご自身の中にあります。
インプラントが合う方もいれば、入れ歯が合う方もいます。
そのため、「どちらが優れているか」という単純な比較はできません。
大切なのは、その方の生活・価値観・お口の状態に合っているかどうかです。
それぞれの特徴
■ インプラント
- 外科手術が必要
- 自費診療
- しっかり噛める
- 見た目が自然
👉 しっかり噛みたい・固定式を希望する方に向いています
■ 入れ歯(義歯)
入れ歯は「義歯」とも呼ばれます。
- 手を失えば義手
- 足を失えば義足
- 歯を失えば義歯
つまり、身体の機能を補う治療です。
- 外科手術が不要
- 比較的多くの方に適応可能
- 調整しながら使っていく治療
👉多くの方に受け入れられやすい治療です。
入れ歯の大切なポイント
入れ歯は、最初から完璧に使えるわけではありません。以下の期間を乗り越えて、少しずつ調整していきます。
- 違和感がある
- 痛みが出る
- 噛みにくい
しかし、一度お口に馴染めば、しっかり機能する治療です。
専門医としての考え
インプラントと入れ歯は、どちらが優れているかではなく、どちらが合っているかで選ぶ治療です。
- 噛む力を重視するのか
- 手術を避けたいのか
- 将来(介護など)をどう考えるのか
これらを総合的に考えて決める必要があります。
まとめ
- インプラントと入れ歯に「絶対的な優劣」はない
- 患者さんの価値観や状態によって最適解は変わる
- 入れ歯は多くの方に適応できる治療
- インプラントはしっかり噛めるが条件がある
最後に
迷われている方は、どちらか一方を選ぶ前に、両方の特徴をしっかり理解することが大切です。
当院では、入れ歯とインプラントの両方の専門的な立場から、患者さんにとって最適な治療をご提案いたします。
喫煙者は、
インプラントできない?
タバコを吸っている方は、血管収縮が起こり、血流が悪くなることが知られています。血液が末梢の血管まで十分に流れないと、傷の治りが悪くなる原因になります。
喫煙がインプラントに与える影響
そのため、インプラント手術を行った場合でも、「インプラントと骨が結合しにくい」「手術後の粘膜の治癒が遅れる」といった問題が起こる可能性が高くなります。
多くの歯科医院で
禁煙がすすめられる理由
このような理由から、多くの歯科医院では、インプラント治療の前に禁煙をすすめています。
中には、禁煙をしない場合はインプラント手術を行わないという方針の歯科医院もあります。
実際の臨床経験から
私自身も喫煙されている患者さんにインプラント治療を行った経験がありますが、手術後の傷の治りは明らかに遅い傾向がありました。
また、被せ物が入った後も、以下の特徴があるため、通常よりも短い間隔でのメンテナンスが必要になります。
- ヤニや汚れが付きやすい
- 炎症が起こりやすい
絶対にできないわけではありません
では、喫煙しているとインプラントが絶対にできないのか?というと、必ずしもそうではありません。
しかし、喫煙している場合はインプラントの成功率が下がる可能性があるという点は、しっかり理解しておく必要があります。
インプラント専門医としての考え
インプラントを長く良い状態で使っていただくためには、禁煙していただくことが最も望ましい選択です。
まとめ
- 喫煙はインプラントの成功率に影響する
- 傷の治りや骨との結合に悪影響がある
- 絶対にできないわけではないがリスクは高い
- 可能であれば禁煙が望ましい
インプラント専門医として一言
インプラントは、非常に優れた治療方法です。しかし、これまでにお伝えしたように、一定の条件によっては適応とならない場合もあります。
また実際には、患者さんご自身が「自分はインプラントができない」と思い込んでしまっているケースも少なくありません。
大切なのは自己判断しないこと
インプラントができるかどうかは、以下のような内容を総合的に判断する必要があります。
- お口の状態
- 全身の健康状態
- 骨の状態や噛み合わせ
そのため、ご自身だけで判断することはおすすめできません。
まずは正しい診断を
インプラント治療が可能かどうかは、歯科医院での検査と診断によって初めて正確に判断されます。
大切なのは、しっかりと検査を受け、正しい説明を聞いた上で、ご自身に合った治療方法を選択することです。
専門医としての考え
インプラントはすべての方に適した治療ではありません。しかし同時に、適切に判断すれば大きなメリットを得られる治療でもあります。
だからこそ、自己判断ではなく、専門的な視点からの診断を受けることがとても重要です。
入れ歯専門医として一言
「美味しく噛める」という言葉は、実は患者さんによってその意味合いが大きく異なります。
ある患者さんは、歯をすべて失い深く落ち込まれていましたが、インプラント治療によって「しっかり噛めるようになった」と喜ばれました。
また別の患者さんは、総入れ歯になっても「これで十分に噛めています」と満足されています。
一方で、インプラントによる固定式の治療を受けたにもかかわらず、「天然の歯のようには噛めない」と違和感を感じている方もいらっしゃいます。
さらに、総入れ歯を入れたものの、「浮いてしまってうまく噛めない」と悩まれている方もいらっしゃいます。
これらはすべて、私がこれまでの診療で実際に経験してきた患者さんのお話です。
大切なのは
「その方に合った噛める状態」
このように、「噛める」という感覚は人それぞれです。
だからこそ、「インプラントだから必ず良い」「入れ歯だから噛めない」といった単純な話ではありません。
入れ歯でもしっかり噛めるようになる
入れ歯は確かに難しい治療です。しかし、しっかりとした診断と丁寧な調整を行えば、入れ歯でも十分に噛めるようになる患者さんは多くいらっしゃいます。
専門医としての想い
「入れ歯だから噛めない」そう思われている方には、ぜひ一度お伝えしたいです。
入れ歯でも、噛めるようにすることは可能です。
最後に
大切なのは、治療方法ではなく、その方にとって“納得できる噛める状態”を実現することです。
そのために、私たちは患者さん一人ひとりに向き合い、最適な治療をご提案しています。
インプラントは絶対ダメだと
言われる所以は?
- 歯ブラシが
できないから - 外科処置が
必要だから - 顎の骨が薄い・
少ないから - メンテナンスが
大変だから - 介護になったら
大変だから - 喫煙者は
ダメだから - 金属アレルギー
があるから - 治療期間が
長いから - 費用が高いから
- 歯科医の技術に
差があるから - 糖尿病だから
- 高齢だから
- 血圧が高いから
- ステロイド治療を
してるから - 脳梗塞だから
- 心不全だから
- 精神疾患を
抱えているから - 骨粗鬆症だから
まとめ
「入れ歯は良くて、インプラントは絶対にダメ」そのように考えている方もいらっしゃいます。
しかし実際には、多くの方がインプラント治療の適応となる可能性があります。
大切なのは
“どちらが正しいか”ではありません
入れ歯とインプラントは、「入れ歯が良いのか」「インプラントが良いのか」をよく比較されますが、その答えは、患者さん一人ひとりによって異なります。
正しい知識をもとに選ぶことが重要
重要なのは、「できる・できない」を正しく理解した上で選択することです。
思い込みや不確かな情報だけで判断してしまうと、本来選べたはずの治療の選択肢を狭めてしまう可能性があります。
どこで知識を得るべきか?
インプラント治療は日々進歩しており、毎年新しいエビデンスが発表されています。そのため、以下のような歯科医師から説明を受けることが、非常に重要です。
- 学会で継続的に学んでいる歯科医師
- 専門的な知識をアップデートしている歯科医師
専門医としての考え
インプラントか入れ歯かで迷われている方こそ、まずは正しい情報を知ることが大切です。
最後に
治療の選択は「正解」を選ぶのではなく、「自分に合った最適解」を選ぶことです。
先生なら歯を失ったら入れ歯?インプラント? 入れ歯とインプラントは、
どちらが良いのでしょうか?
田中 健久
Takehisa Tanaka
入れ歯なんでも相談室をご覧頂きありがとうございます。渋谷にて開業して20年以上経ち、多くの患者さまにご来院頂いたことを感謝申し上げます。
私は、日本補綴(かぶせ物・入れ歯)歯科学会と日本口腔インプラント学会の両方の専門医を取得しています。そのため入れ歯とインプラント両方の専門医として皆さんの相談に答える事ができます。両方の学会の専門医を取得している歯科医師は、非常に稀です。
よくインプラントは良くない!入れ歯は噛めない!などとおっしゃりますが、私の意見としては、それぞれ利点・欠点があり、患者さまによって全然違います。なのでそれぞれ自分に合った治療方法は、何かを理解した上で治療方針を決定すべきだと考えております。
両サイドから相談にのる事ができますので、どうぞお気軽に相談してください。
【所属学会・資格】
- 日本補綴歯科学会 専門医
- 日本口腔インプラント学会 専門医
- 日本顎咬合学会 咬み合せ認定医
- 日本歯周病学会
- 日本臨床歯周病学会
- *スタディグループ
- 5DJapan-DentureCourseSaporter
【経歴】
- 1999年:岩手医科大学卒業
- 2004年:東京医科歯科大学大学院卒業
- ニューヨーク大学インプラント審美卒後研修修了
- ペンシルバニア大学卒後研修修了
- テンプル大学大学最新歯科治療コース修了
- ブカレスト大学医学部インプラント科卒業
- ハーバード大学インプラントプログラム修了
- いいやま歯科医院:勤務
- 青山通り歯科タナカ:院長
- 渋谷歯科タナカ:院長
- 医療法人社団まる歯:理事長