虫歯のQ&AQ and A
カテゴリー:虫歯

- どうして
虫歯ができるんですか? - 虫歯になる条件として歯質(歯)・細菌(虫歯菌)・時間・糖分(砂糖を含む食べ物)が挙げられます。
歯にプラーク(歯垢など)が付着し、そこには多種多様の細菌が存在します。細菌は糖分を分解して酸を作り出し、歯を脱灰(溶かすこと)します。
お口の中の環境pHが5.5以下になると脱灰を始めてしまいます。この酸性の状態を中和するためには唾液の作用が非常に大事になります。
唾液によって酸や糖分を洗い流してくれたり、アルカリ性物質を産生したり、酸を弱めてくれることによってお口の環境が中和して再石灰化(歯を守る)します。
しかしpHを元に戻すためには2〜3時間かかります。間食などが多いとお口の中が長時間酸性状態になり、歯がどんどん脱灰してしまいます。また睡眠時も唾液の量が減少しますので夜食や磨かないで寝てしまうと虫歯になりやすくなりますので注意してください。
- 歯が黒いと必ず虫歯ですか?
- いいえ、歯が黒くなった時は必ずしも虫歯になった訳ではありません。歯に着色がついたなどの他の原因もございますので、わからない時はぜひ一度ご来院ください。
- 歯の神経を取るとはなんですか?
- 歯には1本1本神経が通っていて生きています。
しかしその神経まで虫歯が進行している場合、その神経は細菌に侵され、痛みが出たり、膿がたまってしまったり様々な被害を出します。
そうなった場合、神経を残す事はできませんので、神経を取る治療というものが必要になります。
虫歯が神経まで進行していない場合、痛みはほとんどありません。虫歯はsilent diseaseです。
歯の神経まで虫歯が進行するとズキズキした痛み、何もしなくても痛む、夜中に激痛が走るなどの症状が診られます。歯の神経が全体的に感染してしまうと自然治癒することはありません。
神経の治療の流れは、まず虫歯の部分を削って完全に取りのぞきます。ファイルと呼ばれる細い針のようなもので感染した歯の神経を機械的に除去し、次亜塩素酸で化学洗浄(根管洗浄)を行い、根管内をきれいにしていきます。
症状がなくなれば歯の神経の代わりになる防腐剤をつめて根管治療は終わりになります。
- 歯の神経の治療後に
注意事項などありますか? - 神経の治療中は仮の蓋をしています。この仮の蓋は次回の治療に支障がでないよう、取れやすい物になっています。
お食事などで固い物を噛むとぽろぽろと取れてくることもありますが、全て取れなければ問題ありません。気になるようであればつけることもできますので、次回の治療前でも一度ご連絡をしてください。
歯の神経の治療(根管治療)は多少 根尖(歯の神経の根っこの先)も触ってています。
根尖の外には神経がありますので、治療後2,3日痛みが出ることがあります。痛みがある際は鎮痛剤を飲むようにしてください。それでもお痛みが強く出るようでしたら、受診をしましょう。
また、神経の治療は1度で終わることはほとんどありません。神経の治療に限ったことではありませんが、治療は最後までしっかりと通い切りましょう。
根の中の状態により神経の治療回数には差がありますので、多い方は数回かかります。
この治療中に痛みは徐々になくなってくるもので、痛みが消えたとたんに歯医者へ行かなくてもいいか、と思われる方もいるかもしれません。
しかし、その「放置」こそが一番危険です。特に神経の治療の放置は、まだ少し残っている神経が再感染してかなり強い痛みが出ることがあります。ご注意ください。