歯周病菌

歯周病菌

perio fungus

口腔内には数百種類の細菌がいます。その多くは無害の善玉です。
悪玉の中で、歯周病の原因となる細菌は約30種類です。虫歯を引き起こす細菌とは異なります。
おおまかには、歯肉炎を引き起こすタイプと、歯周炎を引き起こすタイプに分かれます。
歯肉炎も歯周炎も歯周病の範疇にはいる炎症です。

歯肉炎は、歯肉の縁に溜まった、肉眼視できるプラークや歯石から炎症が起こります。ここではグラム陽性菌と総称されるタイプが繁殖し、歯肉を蝕んでいきます。
歯周炎は、歯肉の縁の、さらに下方向へ歯周ポケットと呼ばれる見えない溝の中へと広がったプラークや歯石から炎症が起こります。
ここでは、グラム陰性菌と総称されるタイプが繁殖し、放置するとさらに歯周組織全体へと広がっていきます。

グラム陽性菌は細胞内に毒素を持っていません。一方、グラム陽性菌は細胞内に毒素を持っています。
毒素はストレートに歯周組織を破壊、特に歯槽骨を溶かす働きを持っています。
最終的に歯槽骨が溶かされてしまうと、抜歯以外にもう手の打ちようがありません。

問題は口腔内を離れて、さらに深刻化する場合があります。
歯周病菌は歯や歯肉だけでなく、様々な全身疾患へと、見過ごせない影響を与えます。
それによって命を落とす場合もあり得ます。

例えば、口腔内の血管に歯周病菌が入り込み、心臓へと達し、血管を詰まらせ、心筋梗塞などの心臓病を引き起こす可能性があります。
また、糖尿病や肺炎を重症化させるというデータもあります。
その他、早産(低出生体重児)、骨粗鬆症、認知症、肥満、高脂血症など、様々な疾患への関与が指摘されています。

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