虫歯

動画:虫歯の進行度

虫歯の進行度1

虫歯の進行度2

虫歯の進行度3

虫歯の進行度4

虫歯とは


虫歯をひらたくいうと「酸で歯が溶ける病気」です。
口の中にはたくさんの常在菌がおり、少ない人で120種、多い人では350種以上もの細菌が存在しています。大半は害がなく、むしろ口内環境を整えてくれるなくてはならない菌ですが、中には害をなす菌もいます。
その中の一つが「ミュータンス菌」です。この虫歯菌が、餌である糖分を摂取する際「酸」を作り出し、結果として歯が溶けてしまうのです。

虫歯のメカニズム

Step1


口腔内にはミュータンス菌が住んでいます。食事をして歯に残った糖をエサにして、菌は活動をはじめます。

Step2


ミュータンス菌は、食べた糖を分解してプラークを作ります。

Step3


プラークからミュータンス菌が増殖します。

Step4


増えたミュータンス菌は、糖を発酵させて乳酸なとの酸を生成します。

Step5


高濃度の酸で歯を溶かして虫歯になってしまいます。

ミュータンス菌の特性


この「ミュータンス菌」、甘いもの、つまり糖分が大好物です。
私たちの口の中は通常「弱酸性」と呼ばれる状態になっています。ところが糖分を摂取すると「酸性」に変わり、ミュータンス菌はより一層活動を活発にします。
唾液によって口内のpH(ペーハー)はリセットされますが、間食が多かったり、唾液が殆ど分泌されない就寝中は、口内が酸性になってしまい、ミュータンス菌が活動するのに最適な環境となってしまいます。
つまり、口の中に糖分が残っており、そのまま歯磨きをせず放置していると、歯が溶け続け、虫歯になってしまうのです。

ミュータンス菌はどこからくるのか


ミュータンス菌は、最初から口内に存在するわけではありません。実は、外部から入らない限り存在しないのです。
多くは親の口移し、キスにより、保菌者の口から侵入し繁殖することで知られます。口内環境が整う3歳までに侵入がないと虫歯になる可能性は著しく下がります。
もっともこれには運もありますし、逐一管理することも難しいでしょう。

虫歯の痛みへの対処法


我慢できないほどの痛みを引き起こす虫歯…実は歯自体に痛みを感じる器官はありません。
虫歯の痛みは、虫歯菌が作り出す酸よって歯に穴が開き、内部の象牙質にまで虫歯菌が進み、歯神経にまで到達した時に発生します。 この穴から冷たい水なども歯の神経に届くようになり、放置していると温かい物や甘いものまでしみるようになります。
しみるだけならまだマシですが、歯神経より奥の歯髄にまで虫歯菌が届くと、歯の奥で炎症が起き、とても耐えられない痛みが発生します。もうこうなると、何もしないでも痛いため、歯医者に行くしかなくなります。
なお、突然痛みが治まっても治ったと勘違いしてはいけません。神経が死んで痛みを感じなくなってしまった可能性があり、この状態で放置するとそこから全身に虫歯菌が回ってしまい、大変なことになってしまいます。
虫歯の痛みも、よくある「ズキズキ」している痛みから、「どーん」と響くような痛みまで千差万別です。「ズキズキ」しているのは虫歯菌が慢性的に酸を分泌して神経を蝕んでいる場合。「どーん」とするのは膿が溜まって圧迫している場合が多いです。

対処法

対処法1. ロキソニンSを飲む


さて、気になるのは痛い時の対処法ですよね。すぐに歯医者さんにいくことが一番ですが、中々都合が都合がつかないこともあります。
まずは「ロキソニンS」を飲むことです。熱冷ましの薬として知られているロキソニンSですが、実は歯医者で出す歯の痛み止めと同じ成分です。
ただし、これはあくまで一時的なもの。副作用も心配ですので乱用はお勧めできません。

対処法2. 患部を冷やす

直接患部を冷やすのも有効です。冷たさで麻痺させるのは、打撲や風邪でもやっていますよね。驚くほど和らぐのに気づくはずです。

対処法3. 歯磨きをする

歯磨きは虫歯になってしまうと意味がないといいましたが、空いた穴に食べ物が詰まって圧迫している場合は有効です。

対処法4. 正露丸を詰める

少し古くなりますが、正露丸を詰めるのも効きますね。鎮痛効果や消毒効果があります。

対処法5. 刺激物を食べない

意外なところでは、硬いものや辛いもの、刺激物をたべないようにするのも大事です。

やってはいけないこと

1. 痛む歯をいじる

痛む歯をいじるのは絶対にやってはいけません。刺激が加わって痛みが増すばかりなので逆効果です。

2. お酒を飲む

お酒もNGです。アルコールで一時痛みが和らぎますが、血行を促進するためより痛みが強く襲ってきます。血行促進という点で、熱くしたり運動をするのも厳禁です。

3. 硬いものを食べる

硬いものは歯に響き、辛いもの冷たいもの刺激物は神経に作用しとても危険です。

虫歯の進行状況と治療法

虫歯の治療はその進行具合によってそれぞれ変わってきます。進行が進むとより治療にかかる時間と費用が増えますので、違和感を感じたら早めに歯科医院で診療を受けましょう。

初期(歯の白濁及び茶褐色への変色):C0

症状

ちょっとした白濁や変色が発生している段階です。自覚症状はありません。

治療方法

この段階の場合、適切な歯磨きと定期的なフッ素塗布を行うことによって経過を観察します。
ただし、正しい歯磨きの仕方を知っていることが大事になります。歯科医院で歯磨き指導を受け、正しい歯磨きを身に付けましょう。

中度(エナメル質から象牙質に侵食した虫歯):C1~C2

症状

エナメル質~象牙質にかけて虫歯がある場合は治療対象となってきます。
痛みなどの自覚症状がなく進行していることもあり、歯科医院で見つかることも多くあります。
自覚症状としては冷たいものや温かいもので凍みる、噛んで痛むなどが挙げられます。

治療方法

虫歯を除去してコンポジットレジンで詰めたり、セラミックや銀歯などの詰め物で対応していきます。

重度(歯髄(神経)に到達した虫歯):C3

症状

何もしないで痛みが強い場合などは虫歯が歯髄まで到達していることがほとんどになります。
歯髄に炎症があり、ズキズキと鼓動に合わせて痛むことがあります。

治療方法

根(神経)の治療として神経を除去する治療が行われます。何度も通わなくてはならないのはこの状態の虫歯です。
治療Step1.麻酔をして歯を大きく削り、虫歯に侵された神経を取り除きます(複数回かかります)
治療Step2.神経がきれいに取り除かれたら、土台を立てて被せものをします(こちらも複数回かかります)

末期(歯根だけが残っている虫歯):C4

症状

虫歯の進行が著しく、歯茎の上に歯の頭が全く残っていない状態です。神経が死んでしまっているので、痛みはもはやありません。

治療方法

虫歯の進行状況や周囲組織の感染の範囲によって治療の方法が変わりますが、抜歯となってしまう可能性が非常に高くなります。抜歯後はインプラント、ブリッジ、入れ歯などの治療に移行します。

虫歯治療の注意点


虫歯治療はきちんと最後まで通い続けてください。
虫歯の大きさによっては治療回数が多くなることもありますが、それぞれの治療には意図があり、最後まで処置をすることで長く歯を保つことができます。
痛みがあって来院される方が多い歯医者ですが、痛みは止まっても、完全に治療が終了しなければ、また同じところで進行していき、最後は歯が残せなくなってしまいます。
治療を終えてからも定期的に状態を見てもらうのが大切です。どんなものでも耐久年数があり、それを越えていると不具合が起きてしまいます。定期検診では思いもしなかった状況が早期発見ができたり、虫歯・歯周病の予防となるクリーニングをしたりと悪いことはありません。

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