虫歯の原因

虫歯の原因について

 

今日子:

先生、私毎日歯を磨いているのにどうして虫歯になってしまうのですか?

 

 

先生:

お食事の度に歯磨きをされているのですね?

 

 

今日子:

はい、1日3回きちんと磨いています。

でも歯医者に来るたびに虫歯があるって言われてしまうんです。

 

 

 

それは辛いですよね。

もしかしたら歯磨きの仕方や唾液の性質などに問題があるのかもしれませんね。

このように、歯磨きを毎回しているのだけれども虫歯が出来やすいとおっしゃられる方は意外と多くいます。

一方ではあまり歯磨きをしていないのにも関わらず、虫歯が出来にくい人がいるのも事実です。

ここには一体どのような差があるのでしょうか。

 

 

歯磨きにも性格がでる!?

毎日行う習慣には必ず癖があるものです。

お風呂でどこから体を洗いますか?頭から?足から?洋服はどこから着ますか?ズボンから?シャツから?

同じですね!

歯はどこから磨きますか?歯磨きとフロスはどちらから使いますか?

長い習慣となればなるほど体にはそれがしみこんでいるものです。

歯磨きにもそれが当てはまった場合、汚れを落とせていない方法を継続してしまっていることがあるかもしれません。

 

歯磨きセルフチェック!

  • 歯磨きは1~2分の短時間で終えている
  • ごしごしと強くみがくのが好きだ
  • 歯の形や並びを意識して順番に磨いてはいない
  • 歯ブラシ以外の補助用具は使用しない
  • 歯磨き後は3回以上口をゆすぐ

さてこちらのチェック項目はいかがでしょうか。

1つでも当てはまっていた場合、あなたの歯磨きは自己流となっていて、実は虫歯を引き起こしやすい歯磨きだったかもしれません。

それぞれの理由と改善策を見ていきましょう。

歯磨きは1分~2分の短時間で終えている

朝の忙しい時間帯などは短時間で歯磨きを終えていることも多いのではないでしょうか。急いで歯磨きした場合、汚れを落とすことへの意識が高まっているとは言えないと思われます。

雑になってしまい、歯磨き粉の爽快感でスッキリしただけで歯磨きした気になっていることはありませんか?

また寝る前の歯磨きは非常に重要です。これは寝ている間は歯を細菌から守ってくれる唾液の分泌がほとんどありません。

磨き残しが多い状態で寝てしまった場合は就寝中に口の中は細菌だらけになってしまうためです。

そうすることで虫歯が生じやすい状態が残ったままになっていることが考えられます。

ここを改善!

  • 5分ぐらい歯磨きに時間をとって慌てずに行う!
  • 歯磨き粉は少量で十分!
  • 寝る前の歯磨きを最もしっかりと行う!

ごしごしと強くみがくのが好きだ

強く磨くことの弊害が多くあります。歯や歯茎が傷ついてしまうことです。

一生懸命歯磨きをしていたつもりが、歯やその周りの組織にダメージを与えてしまっていることがあります。

最近歯がしみる、歯が面長になって歯茎との境目の歯が黄色いなんてことはありませんか。これは歯磨きが強いという危険シグナルかもしれません。

歯茎が下がったり歯が削れたりすると、根っこや歯の内面の組織である象牙質が見えてきます。

象牙質は表層のエナメル質より軟らかく、虫歯になりやすい部分です。

また、ごしごしと磨くことで磨き残しも増えることは考えられます。歯ブラシがきちんと歯全体に当たらず、一部分にのみしか当たっていないことが多いのです。

ここを改善!

  • 歯ブラシはやさしく当てる!
  • 歯ブラシは「ふつう~やわらかめ」を使用する

歯の形や並びを意識して順番に磨いてはいない

歯の形は立体的です。丸い膨らみがあり、物を噛む面は複雑な山と谷で溝が出来ています。

これらの特徴を理解して歯磨きを行うことは正直難しいことがあります。しかしそれらを意識出来るかどうかで差は生まれるでしょう。

磨く順番も大事です。あちらこちらと歯ブラシが移動してしまうような磨き方ではあまり磨けていないことが多いのです。

上の歯の右側から左側、そして下の歯というように一連の流れを決めて順序よく磨いていきましょう。

ここを改善!

  • 歯並びのアーチに沿って歯ブラシ全面が当たるように動かす!
  • 磨く順番は毎回決めておく!

歯ブラシ以外の補助用具は使用しない

歯磨きというと真っ先に思い浮かんでくるのが「歯ブラシ」ですね!でも歯ブラシ限界説をここで唱えましょう。

歯ブラシは歯の平面は磨くことは可能ですが、あまり歯と歯の間などは得意であるとは言えません。

歯と歯の間にはそこを主戦場とするアイテムがあるのです。

それが「フロス」!

フロスは歯と歯の間に特化した歯磨き補助用具です。細かい繊維が何層にもなっており、汚れを絡み付けるように取り除いてくれます。

フロスの良さは他にもあります。汚れを取ることでそこに隙間が生じます。

フロスを通した後に歯ブラシの毛先がその隙間に入り込みやすくなるので、歯と歯の間は2度の掃除を行うことが出来るのです。

フロスが使いにくかったら糸ようじ、隙間が大きすぎたら歯間ブラシと目的に応じて使い分けることも必要です。

ここを改善!

  • 歯ブラシ+αに「フロス」の併用をする!
  • 歯ブラシより先にフロスを通して2度汚れを落とす!

歯磨き後は3回以上口をゆすぐ

歯磨きをした後何度口をゆすいでいますか?話を聞いてみると2回という人が多いように思います。ちなみに私は1回もしくは2回です。

なぜ回数が少ないかというと、歯磨き粉の成分を口の中に残しておきたいからです。

歯磨き粉にはフッ素など虫歯や歯周病予防に有効な成分が含まれています。

歯磨き時にそれらを取り入れた場合、それを停滞させておくことが必要です。

口の中に歯磨き粉の味が残って嫌だという方もいるかと思いますが、ゆすぎすぎてしまうと、せっかくのその成分が流れ出てしまうことになることになりかねません。

では汚れが多かった場合はどうしたらよいでしょうか。歯磨きしてゆすぎが一回では汚れが残って気持ち悪いってときありますよね。

そういう時は水だけ、もしくは少量の歯磨き粉で軽く1度磨いてから2度磨きをするのもいいのではないでしょうか。

ポイントは歯磨きの成分をお口の中に留めておくということです。

ここを改善!

  • 歯磨き成分を口に残す!
  • 口をゆすぐのは1~2回!

実は唾液が少なくて弱かった!?

唾液は歯を守ってくれる働きを持っています。

本来、口の中はpH7ぐらいの中性で保たれているのですが、食事をするとその糖分を餌に虫歯菌が酸を発生して歯の表面を溶かしていきます。(脱灰)

しかし唾液には緩衝作用として酸性に傾いた口の中を中性の方向へ回復させる働きをもっているのです。(再石灰化)

このバランスが保たれて歯を守っています。

再石灰化の中で大事なのが唾液の成分の1つである重炭酸イオンです。

この濃度が高いと唾液の分泌量が増え、結果として緩衝能が高くpHの回復が強くなるのです。

しかし緩衝能が弱かった場合、再石灰化が始まるまでにも時間がかかるため、その間にも脱灰が進んでいってしまいます。

脱灰は速やかに行われるのに対し、再石灰化には時間がかかります。

食事回数が多い場合は再石灰化が追いつかない状況になってしまっています。

歯医者からのアドバイス

  • 毎日食事をしなければ生きてはいけません。
  • つまり私達は毎日歯を使用しているのです。
  • 歯磨き1つにしても、そこには毎日おいしくご飯を食べて健康的に生活するという大きな役割があります。
  • 日々の歯磨きについて一度振り返り、自分の歯磨きは正しかったのか、間違っていたならどう改善したらいいのか。
  • 新しい歯磨きスタイルを取り入れることを考えてもいいかもしれませんね。

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