歯を失う原因第1位は、「歯根ハセツ」です!
スウェーデンの歯周病の親であるヤンリンデ博士のデータによると、約62%の方が歯ぎしり・食いしばりによる「歯根ハセツ」が原因で歯を抜歯しています。
写真のように歯が割れてしまった場合には、残念ですが歯を残すことは難しいです。
歯ぎしり・食いしばりの原因は、主にストレスと言われています。現代社会を生きていく中でこのストレスは、誰しもが向き合わなければならない状態です。
オールオン4は、治療費が高いです。うん十万ではなく、うん百万になります。
そのため、少しでも寿命を伸ばしたいと考えるのが患者さまだと思いますし、我々歯科医師も寿命を伸ばしたいと考えます。
この記事では、患者さまにオールオン4の寿命を確実に伸ばす方法をお伝えします。
歯を失う原因第1位は、「歯根ハセツ」です!
スウェーデンの歯周病の親であるヤンリンデ博士のデータによると、約62%の方が歯ぎしり・食いしばりによる「歯根ハセツ」が原因で歯を抜歯しています。
写真のように歯が割れてしまった場合には、残念ですが歯を残すことは難しいです。
歯ぎしり・食いしばりの原因は、主にストレスと言われています。現代社会を生きていく中でこのストレスは、誰しもが向き合わなければならない状態です。
そのためこのストレスをなくす事は、不可能となります。
となるとこの歯ぎしり・食いしばりの力を逃さなければならないのですが、現在のところ、その方法はまだ見つかっていません。そのためナイトガードが、非常に活躍します。
歯根ハセツを起こし、抜歯に至りオールオン4を行う患者さまの多くが歯ぎしりや食いしばりを行っているため、オールオン4で治療をしても、この歯ぎしり・食いしばりは防げません。
そのため、オールオン4を行った後にもギシギシと歯ぎしり・食いしばりを行えば確実に被せ物が擦り減り、前歯が脱離してきます。
この現象を今まで何度も見てきた私は、患者さまにオールオン4の手術をした当日から、ナイトガードを作製して装着するように指示を行います。
また、オールオン4の被せ物が削れるのであれば被せ物を作り直し変えることができますが、オールオン4のインプラントに力が毎晩加わるとインプラントが脱落したり、インプラントが歯周病になったりします。
つまり、歯ぎしり・食いしばりの力をナイトガードで減弱することは、オールオン4治療を受けた患者さまには、必須となります。
ナイトガードは、違和感がある・面倒臭いなどとおっしゃる患者さまもいらっしゃいますが、歯を失った原因についてよく患者さまと話すとせっかく高い治療費を払ったのだから、とナイトガードを装着してくれます。
オールオン4の寿命を伸ばすためには、本当にナイトガードの装着が必須になることをご理解ください。
私は何人もの患者さまで実体験していますが、オールオン4治療後にナイトガードを装着しない患者さまは、被せ物が削れて前歯が脱離してくるか、インプラントがダメになります。
オールオン4は、高い治療費を支払い被せ物をインプラントで固定するため、入れ歯とは比べものにならないくらいかむことができますが、ナイトガードをしなければほんの一瞬で最高な状態を失うことになります。
結局オールオン4が長持ちするかどうかは、歯ぎしり・食いしばりへの力の対処か、毎日のセルフケアにより細菌数を少なくするという2つの方法が主になります。
毎日のセルフケアは、やはり歯間ブラシとウォーターピックになります。
歯間ブラシは、インプラントの周りに入りやすいように被せ物を作るため、できれば毎食後に歯間ブラシを行い、汚れを落として、お口の中の細菌数を減らしましょう。
ウォーターピックは、1日1回夜寝る前に行ってください。当医院でオススメしているのは、ウォーターピックのタンクの水の中にコンクールF(うがい薬)を混ぜて使う方法です。
コンクールFの中には、歯周病菌などを殺菌してくれる効果があるため、ただの水で掃除を行うよりも効果が高いと考えています。
また、ウォーターピックを使用することで、食べかすが出てきます。どのような物を食べたら食べかすが残ってしまうかご自身で確認することができるため、それを食べた際は直ぐに歯間ブラシをするなどの見極めもできるようになります。
このようにしてお口の中の細菌を少なくする歯間ブラシとコンクールF+ウォーターピックでとにかく清潔に保つことが寿命を伸ばす何よりのポイントです。
また、毎日継続して続けることが重要になります。
定期的に歯科医院でクリーニングを受けるのは、なぜでしょうか?
多くの患者さまは、定期的に歯科医院で検診やクリーニングを受けることに馴染みが薄いようですが、欧米やヨーロッパでは、虫歯や歯周病にならないようにするために歯科医院でプロフェッショナルクリーニングを受けます。そのためそれが当たり前という認識があります。
しかし、日本では痛くなってから歯科医院へ通うということが普通の認識のため、問題が生じてから歯科医院に通うことになります。
オールオン4を行った患者さまは、虫歯もしくは歯周病で多くの歯を失っているため、それだけでも歯を失っていない方に比べるとリスクが大きいです。
日々のナイトガードの装着も、もちろんですが、定期的に歯科医院でオールオン4の被せ物のプロフェッショナルクリーニングを受けることが必要となります。