やらなきゃ良かったインプラント・やって良かったインプラント | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

やらなきゃ良かったインプラント・やって良かったインプラント

インプラント治療を受けて、良かったと思う方とそうでない方がいるようです。
インプラントに関する正しい知識がないままに治療を受けて後悔している方が多いように感じます。

やらなきゃ良かったインプラント

インプラント成功率は、100%ではない。

インプラント成功率を上げるために、歯科医師は学会やセミナーに参加して研鑽を積み、よりよい治療のために万全を期して手術に臨みます。
しかし、岡山大学の調査によると、インプラント成功率は、上あご81.7%、下あご96.1%です。100%ではありません。
上あごのインプラント成功率から考えると10本中2本が何らかの原因により結構な確率でインプラントと骨の結合が得られなかったことが事実としてあります。
多くの場合は、再度インプラント手術をすることで骨との結合が得られています。

インプラント成功率

タバコとインプラントの関係性

多くの患者さまは、禁煙後にインプラント手術に臨みます。
しかし、中にはなかなか止めることができない方もいらっしゃいます。岡山大学のデータを見ると喫煙者の内31.8%が失敗でした。つまり、3割は、骨とインプラントが結合しないということになります。
また特に上あごのインプラント手術の際に失敗が多いということもわかっています。インプラント手術を受ける際は、後悔しないように、タバコをやめましょう。

喫煙

また、手術を受けて被せ物を装着した後の喫煙は、インプラント周囲炎の原因となり、インプラントが脱落する原因となります。
インプラント治療を受ける患者さまは、後悔しないようにタバコをやめましょう。タバコは、インプラントにも百害あって一利なしです。

インプラント治療の失敗例

インプラントは、一生物ではない。

インプラントの被せ物は一生物だと多くの患者さまが思っていますが、一生物ではありません。
インプラントは、一度骨と結合すれば94%以上の確率でお口の中で10年は機能するという研究結果が岡山大学から出ていますが、被せ物は、10年経ったらやり変える必要があることを覚えておきましょう。

車や自転車に毎日乗っていたら、タイヤを取り替える日が来るのと同じです。例えばジルコニアの被せ物は強度が高いといっても、10年が経つ頃にはだんだんと強度が落ちるという報告もあります。
材質はジルコニアに限らず金属やセラミックでも被せ物は、一生物ではないこと、10年単位でやりかえが必要なことを頭の片隅に置き、やらなきゃ良かったと後悔しないようにしましょう。

参考文献口腔インプラントの生存に関する疫学調査:オッセオインテグレーションの獲得と維持からみた評価 日口腔インプラント誌 第15巻第1号 2002年3月 66-74

喫煙

インプラントは、かみにくい?

被せ物を装着してインプラント治療を終えたに患者さまから、かみにくいといわれることがあります。
インプラントは、天然の歯と同じようにかめますが、かみ応えやかみ心地は、全く同じではありません。
なぜなら天然の歯には、歯の周りに歯根膜と呼ばれるクッションがありますが、インプラントは骨と結合していてクッションの役割となる機能がないからです。そのため、インプラント治療後にかみにくいと思うことは、間違ってはいません。
しかし、今のところ天然の歯のかみ心地に1番近い治療法は、インプラントになります。将来的には、歯根膜付きのインプラントが開発されるかもしれませんが、現在のところはまだ開発されていません。

インプラント構造

インプラントは、歯周病になる?

歯を失ってインプラントをしたからもう大丈夫だと思われる患者さまも多いと思います。
しかし、インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病にはなります。なので日々の歯ブラシは、とても重要になります。

また、定期的に歯科医院にて歯周病の原因とも言われる細菌の塊(バイオフィルム)の除去や歯石の除去が重要になります。
以前は、治療が終わったら「また、何かありましたらいらしてくださいね。」と歯科医師もおしゃっていましたが、現在はインプラントも、もちろんですが他の歯を失わないように定期的に歯科医院に予防的に通う必要があります。
歯周病になったインプラントは、なかなか治療するのが難しいですので、日々の歯ブラシと定期検診で予防していきましょう。

喫煙

インプラント治療は、時間がかかる。

インプラントは治療に時間がかかると後悔される患者さまがいます。これは、インプラント治療のデメリットとして挙げられることのひとつです。

インプラント治療の重要なこととして、「インプラント体と骨が結合すること」があります。
これには手術後、上あごで3ヶ月・下あごで2ヶ月はかかります。また顎の骨造成を要する場合では、より治療期間が長くなります。
例えば、上あごで垂直的に骨がない場合では、骨の造成をすると6〜8ヶ月経過後に骨の状態を診てインプラント体を埋入することになるため、約1年の治療期間が必要となります。

喫煙

ブリッジや入れ歯治療では、数週間あれば治療が終わるため、治療期間を重視するのであれば、ブリッジや入れ歯治療の方が早く終わります。
とはいえ、ブリッジや入れ歯にもデメリットがありますので、一概に治療期間の長さだけを比較するのではなく、それぞれのメリット、デメリットを比較して、後悔しない治療を選択しましょう。

インプラント手術はリスクがある。

インプラントは、外科手術になります。怪我や病気による手術にもリスクがあるように、インプラント治療にも以下のようなリスクが伴います。

  1. 出血のリスク 手術後2〜3日は、唾液の中に血が混じる程度であれば問題はありませんが、ドクドク流れるような出血には注意が必要です。歯科医院に連絡しましょう。
  2. 痛みのリスク 歯ぐきを切り開いて骨に穴を開けるため、痛みが伴います。骨の造成や歯ぐきの移植をした場合は、より痛みや腫れのリスクが増します。通常痛みは4日〜7日くらいで徐々に治まりますが、骨が火傷してしまった場合には、なかなか痛みが取れないこともあります。
  3. 神経損傷のリスク 手術後麻酔がきれて2〜3時間くらい経つと神経が損傷している場合は、唇がしびれることや麻痺するような感覚があり、症状が続きます。インプラント手術後に消毒や抜糸を予定しますので、通院時に必ず伝えましょう。
  4. 細菌感染のリスク お口の中の細菌数により、細菌感染のリスクが高まります。これを防止するためには、普段からの口腔ケアが重要です。例えば、歯を失った時と同じような歯磨き回数や方法では、感染するリスクが高いと考えて間違いありません。歯ブラシやフロス、マウスウォッシュを用いて口腔内を清潔にし、手術前にはお口の中の細菌の数を少なく保つことが重要です。
  5. 腫れ・内出血のリスク 骨の造成などの治療を要する場合は、縫合した歯ぐきが開かないように、中の粘膜も切開することがあります。すると腫れたり内出血が起こったりします。多くの場合、4〜7日くらいで腫れはひいてきますが、それ以上続くこともあります。内出血は、段々に位置が下がってきて頬や口から首の方へ移動することがあります。

全く何の問題もなければ1番良いですが、何かしらのリスクが起こる可能性があることを理解しておきましょう。

ナイトガード装着

 インプラント治療後は、就寝時のナイトガード装着が必須です。  ナイトガードの装着を嫌がる患者さまもいらっしゃいますが、歯を失う原因第1位は、歯根ハセツ(62%※引用元)です。
歯根ハセツは、歯ぎしり・食いしばりで起こるため、ナイトガードを装着して、天然の歯だけでなくインプラントが脱落することを防ぐ必要があります。

ナイトガードは、割れ物を包むエアーパッキンや車でいうバンパーのような役割を果たします。つまり衝撃から守るために必要不可欠な物です。

喫煙

違和感があり眠れないとおっしゃる患者さまもいますが、数日装着すると慣れると思います。
インプラントや他の歯を失うリスク、セラミックが欠けたり割れたりする原因は、起きている時ではなく、無意識下で力のコントロールができない寝ている時がほとんどです。そのため、全ての歯を守るためにも就寝時のナイトガード装着は、必須です。

歯ぎしり

インプラント費用が初めと違った。

インプラントの費用は、初めに提示された金額で収まることがほとんどですが、例外もあります。
例えば、骨の高さが足りないことやインプラントの手術後に骨との結合状態は良いものの歯ぐきのボリュームが足りないことが判明した場合には、追加手術を提案することがあります。
そのため、状況に応じて処置が必要な場合は、初めに提示された金額と異なることがあるため、予想される追加費用があるかについても確認するようにしましょう。

インプラント費用と相場

やって良かったインプラント

インプラントは、見た目が良い。

部分入れ歯では、画像のように入れ歯の金属の留め具が見えてしまいます。
しかし天然の歯に形体が近いことが特徴のひとつとしてあるインプラントでは、この留め具がなく自然に近い見た目となります。

特に前歯のインプラントは、歯科医師の技術の差が出る部位のため、インプラントの埋入角度や埋入深度、歯ぐき移植、仮歯調整における総合的な技術が必要になります。
技術のある歯科医師が治療すると隣の天然の歯と見比べても区別がつかない仕上がりとなるため、前歯のインプラントこそ技術レベルの高い歯科医師を選べば、より自然に近い見た目となります。

インプラントは、入れ歯のような異物感はない。

入れ歯は、強度を保つため、歯を固定するためにピンクの部分がどうしても厚くなりやすいです。
プラスティック素材を使用するため強度的に厚くせざるを得ない設計なので、どうしても入れ歯が厚みを増し、異物感が出ます。

一方、インプラントは、天然の歯に近い形を再現しますので、異物感は軽減されます。
しかし、歯周病で骨がだいぶ吸収した位置へのインプラント治療や骨が吸収して被せ物の形が長くなった場合は、天然の歯よりも長く太い形態になることがあります。

喫煙

インプラントは、取り外す必要がない。

入れ歯が嫌だなと思う患者さまは、寝る前や食後に取り外して、洗ったり掃除したりすることが恥ずかしいと口を揃えておっしゃいます。
そして食後に食べかすが歯と入れ歯の間に詰まることや臭いが気になるようです。

そのため、インプラントにしたら取り外すことがなくなったと喜び、それが無くなっただけでもインプラントにして良かったとおっしゃいます。取り外す必要のないインプラントは、その点は快適に過ごせると思います。

喫煙

インプラントは、かみやすい!

かみにくいとおっしゃる方もいますが、実際には入れ歯よりもかめると喜ばれる方が多くいらっしゃいます。
確かにかみ応えやかみ心地、微妙な歯の感覚などは、天然の歯に比べると劣りますが、入れ歯に比べると断然かみやすいとおっしゃいます。

これは入れ歯のようにかむたびに動くということがないことが大きな理由になります。部分入れ歯のようにバネで止めていても、やはり入れ歯は動くため、かむと痛いと感じる患者さまが多いようです。

インプラントは、骨に固定されるため、動かないということが、かめることの大きなポイントになります。お肉や硬い食べ物もインプラントなら気にせずに食事することができます。

インプラントは、周りの歯を削らない。

インプラント治療以外の選択肢のひとつにブリッジがありますが、ブリッジの場合、両隣の天然の歯を削って橋渡しをする必要があります。
歯は、削れば削るほどに寿命が短くなるといわれているため、両隣の歯を削るという点で、多くの患者さまが迷われます。

また、両隣の歯を削るだけではなくブリッジは、歯3本分を2本で支えるため、その2本にかかる負荷が大きく、どちらかの歯が虫歯や歯周病で抜歯となる可能性が高いです。
そのため両隣の歯を削る必要のないインプラントは、それらの歯の寿命を考えてもメリットのある治療であり、選択して良かったと多くの患者さまが思われるようです。
また、ブリッジ治療を受け、経年と共にどんどん歯を失った患者さまもインプラントにして良かったとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

思いっきり笑える。

入れ歯を装着している患者さまは、思いっきり大きなお口を開けて笑うことができないとおっしゃいます。それは入れ歯が外れてしまう恐れがあるからです。
そのため多くの方が人前に出る際には、入れ歯安定剤・接着剤を使用しています。
しかし、入れ歯安定剤・接着剤にも限界があります。インプラント治療を受けた方は、固定性の被せ物に変わりますので、外れる心配がなくなります。

喫煙

インプラントをやらなきゃ良かったと後悔しないためには?

自分のインプラント難易度に合った歯科医院と歯科医師選びが重要です。
まずは、自分の治療箇所の難易度は高いのか、低いのかについて判断してもらう必要があります。私は難易度10点満点中、○点です。と伝えています。

難易度の高いインプラントの場合は、入れ歯やブリッジ等他の治療との違いや治療期間、費用、見た目などを治療前にしっかりと確認して比較検討しましょう。
インプラントの難易度が高いと治療期間は長く、費用は多くかかりますので、やらなきゃ良かったと後悔しないように初めの段階で良く主治医の先生とコミュニケーションをとりましょう。

インプラント治療で後悔しないために
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