歯石取りの回数について
歯石取りは歯茎の上の歯石取り(SC)と歯茎の下の歯石取り(SRP)に分けられています。
原則保険のルールとしてSCは上下で分ける、SRPは最低上下左右4つに分け全部をいっぺんに行うことはできません。
ただSCに関しては歯石がほとんど付いていない方であれば歯面についているプラークをいっぺんに落とすことも可能です。しかしSC、SRPは保険でできるクリーニングではありますが歯周基本治療という治療であるため、しっかりと分けて時間をかけて行うことを推奨します。
歯のクリーニングを久しぶりにしてもらおうと思い、以前通ってた所とは別の歯科医院に行きました。初診なのでレントゲンを撮ったりその他検査等はわかるのですが歯のクリーニングは上顎のみしかしてもらえず、下顎はまた一ヶ月後に掃除になると言われました。
一度に掃除してほしいと伝えたところ 「一度にクリーニングしたいのですが、予約枠の関係で難しいです」と言われました。 きちんと予約を取っていたいのですが・・・。
歯科医院は部分的にクリーニングしないといけないという決まりがありますか?
また担当した衛生士が医師に虫歯があるって伝えていたのですが、歯科医師の診断は色素沈着となりましたが、「やっぱり(虫歯のとこの)引っ掛かりが気になるから次回は虫歯治療と下の歯のクリーニングをしますね」 という返答でした。
こういったケースはよくあることなのでしょうか??
歯石取りは歯茎の上の歯石取り(SC)と歯茎の下の歯石取り(SRP)に分けられています。
原則保険のルールとしてSCは上下で分ける、SRPは最低上下左右4つに分け全部をいっぺんに行うことはできません。
ただSCに関しては歯石がほとんど付いていない方であれば歯面についているプラークをいっぺんに落とすことも可能です。しかしSC、SRPは保険でできるクリーニングではありますが歯周基本治療という治療であるため、しっかりと分けて時間をかけて行うことを推奨します。
歯石を除去した後は少なからず歯の表面も荒くなってしまいます。これをなだらかにするには時間がかかります。
今回のケースに関しては歯石がかなりついていたか、なだらかにする事が大変だったのか理由はいろいろ考えられますが、早く終えるではなくしっかりクリーニングをしていくということに関しては複数回に分けたほうがいいかなと思われます。
1. 歯周病基本検査
2. 歯肉縁上歯石取り(SC)1~2回
3. 歯周病精密検査
4. 歯肉縁下歯石取り(SRP)4~6回
5. 歯周病精密検査
1. 着色取り
2. バイオフィルム(虫歯、歯周病の原因物質)除去
3. トリートメント
4. フッ素塗布
初診の患者様の保険でのクリーニングはSCまで、自費のクリーニングも希望される方はその旨も予約時にお伝えください。
コーヒーやお茶、ワイン、カレー、タバコなど洋服に色がつきやすいようなものは歯にも色がつきやすく、これを着色(ステイン)と呼びます。着色に関しては決して病気ではないため治療をする必要はありませんが審美などを気にされる方は着色落としを推奨しています。
虫歯菌が歯を溶かすことにより歯に穴があき黒くなった状態を虫歯と呼びます。虫歯には進行度により治療内容が変わりますが風邪と違い勝手に治るものではないため早めの治療を推奨しています。
歯医者一人一人によっても虫歯に対する治療の考え方、進行度の捉え方は変わってきます。虫歯治療において明確なルールはなく、そこが難しいところにもなります。
その中で大事なことはやはり患者様との信頼関係であり、定期検診にしっかり来ていただける方は進行度などチェックすることができるため経過観察などで様子を見ていくことができると思い
ます。
今回のケースでは初診の患者様であり少しの虫歯でも見過ごすことはできないために少々厳しめの判断だったと思われます。当院では患者様には全ての検査結果をお伝えし、相談し納得の元で治療をしていくことを心がけております。