MTM症例
MTMの症例一覧
症例1.
歯を抜かないで残すMTM
歯が折れている部分

歯を引っ張り出した状態

かぶせ物を装着した状態

残っている歯が少ない場合、本来であれば抜歯が適応となるケースがあります。
歯を残すには十分な歯の根(歯質)が必要ですが、それが足りない場合、**小矯正(MTM:Minor Tooth Movement)**という方法を用いて歯を残せる場合があります。
年齢・性別 | 20代・女性 |
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主訴 | 他院でかぶせ物を装着したが、すぐに外れてしまった。前医への不信感もあり相談に来院。 |
診査・診断 | 残っている歯の根が歯肉の下に埋もれており、教科書的には抜歯が適応となる状態です。現状のままでは土台となる歯質が不足しており、予後も良くないと考えられます。 |
治療内容 | 通常、このような場合は抜歯になることが多いですが、小矯正によって歯を少し引っ張り出すことで、かぶせ物を支えられるようにしました。確かに歯の根を引き出すことで「歯の根と歯の長さのバランス」が悪くなる可能性はありますが、すぐに抜かずに歯を残す選択肢を持てる点がメリットです。 |
写真の説明 | 赤丸:骨のラインより下で歯が折れている部分(通常なら抜歯適応) 青丸:小矯正装置を装着して歯を引っ張り出した状態 黄色丸:引き出した歯にかぶせ物を装着した状態 |
治療費 | MTM(小矯正):110,000円(税込) |
リスク・注意点 | 歯が思うように動かず、残せない場合があります。歯の根と歯冠のバランスが悪くなり、長期的にみて予後が短くなることがあります。 |