根管治療中も痛いのはなぜ? | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

根管治療中も痛いのはなぜ?

なんで根管治療
(根っこの治療)している
のに痛みがあるの?

何年か前に根管治療を受けたのですが、中で細菌が繁殖し膿が溜まってしまい現在2度目の根管治療中です。

膿を出す為に歯を開放し、その後仮蓋をしたタイミングがありました。しかし膿が完全に出し切れていなかったらしく、そこに蓋をしてしまったので歯の中で圧がかかりすぎてしまい激痛を感じ、更に歯茎からも膿が出てきました。慌てて同じ歯医者に見せに行った所、薬を飲みながらもう一週間開放となりました。

その後1週間おきにリーマーを使って2度治療をしてもらいましたが、治療中もズキズキした痛みを感じました。先生も少し痛いと思うと仰っておりましたが、少しどころの痛さではありませんでした。

次回は根っこに薬を入れるのでもうすぐ終わりですと言われました。

そこで疑問なのですが、ここまで痛むという事は、
・まだ神経が残っている
・炎症を起こしている
のどっちかだと思うのですが、本当に次回は根っこに薬を入れて終わりで大丈夫なのかとても不安です。
実は治療が終わった今もズキズキと痛みます。

治療中に麻酔をお願いすれば痛みは無くなるのでしょうか。
無くなったとしても治療がしっかりとされているか不安で仕方ないですが。。

歯の痛みはお産の次に痛いというくらいなので辛かったですよね。ご相談の方は症状から「根尖性歯周炎の急性化」が起きたと考えられます。
急性症状の処置は、①膿の出口の確保(歯の中の圧の開放)②歯の安静(噛まないようにする)③投薬(痛み止めと腫れ止めの処方)です。

歯ぐきから膿が出ていることにより根管内の圧は軽減し、痛みは消失してきます。根っこの治療をしているのにも関わらずなぜ痛みが出たのか…

根管治療時の痛みの原因

治療時の痛み:

  • ① ファイリング操作(神経の治療に使う針のような器具)により根っこの先の膿を排出するために炎症部分(病巣)に触れてしまう
  • ② 根っこの先に薬液を押し出す

これらの処置により痛みが出ていると考えられ
ます。

今後の治療として

根っこの中からの汚れがなく、中がきれいな状態な場合、緊密な根管充填(神経の代わりとなる薬をいれること)を行い、土台を立てます。

違和感や痛みの症状がある場合は土台を立てた後、仮歯で1〜2ヶ月経過を診て行きます。根管充填後は症状(歯が浮いた感じや噛むと違和感)があることがあります。
症状が消失した場合、最終的な被せものをしていきます。症状がある場合は再治療になります。

根管治療の難しくなる
ケース、簡単なケース

難しくなるケース

  1. 根っこの形が曲がっている
  2. 樋状根(神経の管がくっついてU字型になっている根っこの形)
  3. 枝分かれした根管
  4. 虫歯を放置されている歯
  5. 口があまり開かず、奥歯の根管
    治療
  6. 狭窄した根管

簡単なケース

  1. 1つ管の歯

長引く根管治療の理由

1週間以上放置するだけで
長引く原因になります。

口の中には菌が数百億個もいます。根管治療の治療途中の場合仮フタの状態です。完全封鎖ができているわけではないので隙間から細菌が入り、根管内が感染物質が増殖して完全に除去するのに時間がかかります。

したがって根管治療を行っているときは1週間以内に数回治療を行うことで長引くことを防ぐことができます。

痛みがなくなったから行かなくなる方もいますが、根本的な治療が終わらないと歯を失ってしまう場合があります。神経を取ったままの歯を放置すると歯が脆くなり、割れてしまい、割れ方によっては抜歯になる場合もあるので注意して下さい。

根の治療(根管治療)の期間

渋谷歯科では

マイクロスコープ「歯科用顕微鏡」(肉眼では見えにくい歯の中を拡大して感染物質の除去に役立ちます)、歯科用CT(複雑な歯根形態や根管形態、根尖病巣の広がりを分析・把握ができます)が完備しています。

治療時には必ずラバーダムを使用します(無菌状態にし、洗浄液の漏れ、器具の落下防止、歯ぐきや頬を圧排し防湿)。

曲がった根管にはNi-Tiファイルを使用します。

セカンドオピニオンの
選択肢について

根管治療は歯科の治療の中でも難しい治療です。医師の技量などにも左右されやすい治療なので、難しいケースの場合、大学病院または専門医での治療をおすすめします。

まとめ

  1. 根管治療は痛みを伴います(根尖部に病巣があることで噛む刺激や治療中は根尖部にふれる事により)
  2. 放置すると治療期間が延びてしまい、場合によっては歯を残すことが難しくなります。
  3. ケースによっては治療が難しく専門医へ紹介する場合もあります。
関連ページ