保険の白い被せ物(ハイブリッドセラミッククラウン)

保険治療では使用できる材料や器具に限界があります。
例えばセラミックも患者様にとってよい治療だったとしても治療費が高額になってしまうこともあり、選択出来ないこともあるのが現実です。
保険診療で被せ物(クラウン)の治療は前歯の犬歯までは白い材料が認められていましたが、それ以降の奥歯は原則銀歯と決められていました。
しかし昨今の保険改訂で、小臼歯に限ってはハイブリッドセラミックと言われるセラミックの材料で白い被せ物が作れるようになりました。
この小臼歯というのがポイントで、これは4、5番目の歯になるのでちょうどニコッと笑ったときなどに見えてしまっていた場所なのです。
 

ハイブリッドセラミッククラウンとは?


ハイブリッドセラミッククラウンはハイブリッド=混合という意味だけあってセラミックとプラスチックが混ざりあったものです。
それぞれの特徴を良くも悪くも持っている材料と言えるでしょう。

強度には劣ることがある


セラミックが混ざることでプラスチック単独よりは強度が増しますが、純粋なセラミックに比べますと硬さに劣ります。
すり減りやすく、歯軋りなど噛み合わせに強い方では穴が空いたり割れたりということが起きることがありますので、そういった場合は強度を優先して銀歯を選択することがあります。

変色してくることがある


プラスチックが混ざっていることで、プラスチックは吸水性があることから一定の期間を経て変色をきたすことがあります。
タバコやコーヒーお茶といった、歯そのものにも着色として残りやすいものはハイブリッドセラミックでも変色を起こします。

金属から卒業出来る


金属を使用していないため、金属アレルギーの心配はいりません。
また歯や歯茎の黒ずんだ変色などを避けることが可能となります。

費用を安くできる


今までは小臼歯の被せ物という時点で保険診療では銀歯のみで選択肢が無かったため、白くしたい場合は自費診療になっていました。
そこでは数万円から十数万円までの価格がかかることが多かったのですが、ハイブリッドセラミックが保険適応となったことで今まで以上に白い歯を手に入れやすくなりました。
銀歯よりは割高ですが、3割負担で型採りから装着で約1万円程にてご案内します。

 
 

ハイブリッドセラミッククラウン治療の流れ


被せ物が口の中に装着する時というのは虫歯が広範囲であったり深かった時になります。
単純に2回で終わることもあれば、根の治療などが入ると6~7回かかることもあります。

虫歯・歯周病治療をする


被せ物の治療は虫歯治療の後や、根の治療を行った後に行われるものです。
また被せ物を入れる歯は支える歯茎や骨といった歯周組織が健全な状態にあることが求められます。
被せ物を入れる前にこれらの条件を整えることが必要です。

印象(型)をとる


被せ物が入る状態に形を整えて型採りを行います。
この型を元に模型が作られ、技工士が製作していきます。

被せ物を装着する


完成したハイブリッドクラウンを装着し、噛み合わせを調整していきます。

 
 

まとめ


今まで保険診療では銀歯で諦めていた歯が白く出来るようになりました。
対応する小臼歯は笑った時に見えてしまう部分だったため悩んでいた方も多いと思います。
銀歯よりは費用がやや高いですが、この白い被せ物で笑顔に自信が持てるようになるかもしれません。
ただし、強度の面などでは銀歯に劣る所もあるので、対応が難しい方がいるのも事実です。
ご自身に合った治療を受けられるように歯科医に遠慮なく相談してみてください。

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