クラウンのポイント | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

クラウンのポイントAesthetic dentistry

クラウン(差し歯・
かぶせ物)を入れる前に
知っておきたいポイント

虫歯治療を行い、かぶせ物を何にするか迷う時がありますよね。保険の差し歯にするのか、それともセラミックにするのか。

歯の治療には豊富な選択肢がありますので、よく担当の歯科医師と相談した上でご自身に合ったものを選択される事をお勧めします。

また、そのかぶせ物を支える歯のことを考えたことはあるでしょうか。せっかくきれいな差し歯を入れても、中の土台が状態が良くなかった場合などは差し歯が長持ちしませんね。そこで今回は差し歯を入れる前に知っておきたいポイントを5つご紹介していきます。

保険の差し歯は金属を使用する

保険診療では部位に応じて使用出来る材料が決められています。そこでよく使用されているものが金属です。

一般的には銀歯と言われて広く知れ渡っていますが、そこには様々な金属が含有しているため、金属アレルギーを発症する可能性も非常に高いです。保険診療を選択された場合、否応にも選択肢が限定されてしまい、歯がまるまると1つ金属でかぶせられてしまいます。ちなみに海外ではほとんど行われていない治療です。

  1. 保険の前歯の差し歯は金属と
    プラスチックで出来ている
    前歯の差し歯は硬質レジン前装冠と呼ばれます。その名の通り、プラスチックで前を白く装っているかぶせ物です。

    金属とプラスチックという異なる素材のものがあわさっているので、境目で壊れてしまったり、プラスチックに色が着いて変色するなどのトラブルが起きる事があります。修理や再治療が必要になることが散見される差し歯です。

自然な歯を獲得するには
セラミックの差し歯にする

セラミックは金属を使用しておらず、透明感を得られる材料です。

そのため、自分の歯と見間違えるくらいの差し歯を手に入れる事が出来ます。変色する恐れもなく、他の歯をきれいに保つことが出来ていれば、いつまでも自然な状態で笑顔を振りまく事ができるでしょう。

  1. セラミックのかぶせ物は
    虫歯のリスクが少ない
    セラミックは見た目(審美)もさることながら、歯との親和性が高い材料です。接着剤も非常に強固に歯とくっつきますので取れる心配が少なくなります。そのため虫歯になりにくい素材と言えます。せっかく治療して治したのに再治療となってしまっては非常に勿体ないでしょう。 もちろん歯磨きをしていないなど、口の中の環境が疎かになっているようではいけませんが、治療が終わった後に中長期的にその状態を維持していくことがとても大事な要素の一つです。
  2. セラミックの差し歯は変色しない セラミックの差し歯は色が変わりません。製作する際も周囲の歯の写真を撮り、違和感なく調和するように技工士が作りますので、ご希望に合わせた歯を再現出来る治療法です。 一方で保険の差し歯は白い部分がプラスチックですから、コーヒーやタバコ、カレーといった着色がしやすいものを吸収してしまいます。そのため経年的に色が変わってくる材料です。
銀歯とセラミックの違い

差し歯とインプラントは異なるもの

よく間違われる内容に、差し歯とインプラントがあります。

インプラントって差し歯ですよね?と言われることがありますが、これは全く異なる治療法です。それぞれの特徴について説明していきます。

  1. 差し歯は自分の歯にかぶせるもの 差し歯が成り立つ条件はきちんと自分の歯が残っている時になります。歯の神経の治療などで大きく歯の頭が失われてしまっていても、根っこがしっかりと残っているのであればそれを支えに機能の回復を行う事が出来ます。ただし残っている根が極端に短い場合はバランスが悪く咬む力を維持出来ないので対象外となります。
  2. インプラントは失った歯の
    代わりに審美・機能回復するもの
    インプラントはチタン製の金属のネジのことを言います。全く歯が残っていない状態の骨に埋め込むことで、天然歯の根の役割を示します。自分の歯と同じように噛む事が出来るので、入れ歯で食事をされて不便に感じていた方や、若くして歯を失ってしまった方などには有効な治療法になります。

歯茎が炎症を起こして
差し歯は作れない

差し歯を作るにも様々な条件が求められます。その1つに歯茎の炎症がないことがあります。

歯茎が腫れていたり、出血があった場合などに果たして良い差し歯が作れるでしょうか。答えはNOです。差し歯は歯と歯茎それぞれに調和した状態で作らないと更に炎症を引き起こしてしまう原因にもなります。無理に作った差し歯はバイ菌の温床となり、虫歯や歯周病を誘発するのです。

  1. 歯茎からの出血・
    腫れがないようにする
    歯磨きして出血する事はありませんか。歯茎が赤く腫れているようなことはありませんか。上記のような事がある場合、かぶせ物を入れるタイミングとしては間違っているかもしれません。炎症がある状態では歯科医師も満足いくかぶせ物を作る事が出来ないのです。もしセラミックのような保険適応外で高額なセラミックを選択された場合は尚更です。

    仮歯の期間が長かったりするのも歯茎に炎症やトラブルがないようにと、歯科医師が注意深く確認しているのです。よりよい差し歯を作るために炎症がある場合はきちんと汚れを落とす歯磨き習慣を意識していきましょう。
  2. 仮歯で歯茎を育てることがある 前歯など見た目の要素が高く求められる部分では仮歯の役割が非常に重要になります。差し歯を入れて自然な状態を再現するために、あえて少し歯茎の内部に差し歯の設計ラインをもってくることがあります。そうすることであたかも歯が生えているように差し歯のつなぎ目がわからないものが作れるのです。

    仮歯は最終的なかぶせ物が入るまでに使用する物ですが、最終的な差し歯をイメージしながら作られますので、歯茎に一部重なった時に炎症が起きないかどうかをチェックすることが出来ます。歯茎との調和を確認するという点では仮歯は歯茎を育てると言っても過言ではありません。

差し歯を支える土台が重要

差し歯を長く維持するためにはそれを支える歯が健康で丈夫でなければいけません。

虫歯や歯周病で崩れそうな歯にかぶせ物を入れたとしても、すぐ取れたりしてしまいます。歯の神経があるかないかによって治療の方法も変わってきます。

コアの説明について

  1. 虫歯が広く大きい場合は
    差し歯になる
    虫歯治療はその大きさによって治療法が変わります。かぶせ物である差し歯は、虫歯の範囲が歯全体を覆い、つめ物では補いきれないようなケースに用いられます。つまり重要なのが残っている歯の量です。

    虫歯で歯を削られ、残っている歯が少ない場合は差し歯を維持するだけの力がないと判断します。そのときは歯を補強して失われた部分を補って差し歯を作る事となります。
  2. 歯が少ない場合は
    土台(コア)を立てる
    歯の神経の治療などで歯が大きく削られてしまったような場合、その歯の機能・審美回復のために差し歯を入れます。しかし残った歯が少ない場合は差し歯をかぶせるために土台(コア)をまずは歯に補強する事から始めます。

    土台も歯にとって負担のかからない材料や、セラミックの差し歯をきれいに表現出来るものがあれば金属もあります。それぞれについてよく相談の上選択されるとよいでしょう。

かぶせ物を
検討している方へ

治療の選択肢

かぶせ物を作るにもどのような状態かによって治療の選択肢がいくつも分かれていきます。

また差し歯を長持ちさせるには日頃の口腔ケアがとても重要です。自分の歯が一番である事は変わりありませんが、かぶせ物の治療が必要になった時に自分がどのような状態なのかを知っておくこともとても大事になります。

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