入れ歯(義歯)の相談 | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

入れ歯(義歯)の相談Denture Counseling

入れ歯の悩み

超高齢社会の日本では、高齢の患者さまがどんどん増え、入れ歯を装着される方も増えています。しかし、入れ歯の悩みをなかなか相談できない患者さまも非常に多くいらっしゃいますし、夫婦間でさえもなかなか話しにくい内容のようです。
そして、それぞれの悩みは専門的な内容が多く、入れ歯に関する知識と経験がある歯科医師とそうではない歯科医師がいるのも事実です。
私は、日本補綴歯科学会専門医として、これまで多くの入れ歯の悩みと相談を受けてきました。そして今後もより多くの方の入れ歯に関する悩みを解決していけたらと考えています。
一人で悩まず、お気軽にご相談ください。

総入れ歯を
検討している方へ

歯は一度失ってしまうと、二度と戻ってくることがありません。

物を食べたり人との会話の時に、歯は重要な役割を果たしており、歯を失った方は自分の歯の時と同じように食事をしたり、人との会話を楽しみたいという希望を持たれると思います。

全ての歯を失った方の治療法として総入れ歯を使った治療法があります。

保険と自由診療の総入れ歯

総入れ歯を使った治療法も様々な種類があります。大きく分けると保険適用となる総入れ歯と保険適用外となる総入れ歯があります。

保険で作ることが出来る総入れ歯の場合、上下合わせて約2万円ほどで総入れ歯を作ることができます。安価なため気軽に失った歯を補うことができます。しかし、保険で作ることが出来る総入れ歯は、義歯床に歯科用プラスティックで作られています。

プラスティック製の総入れ歯の欠点

プラスティック製の総入れ歯は、強度の問題から分厚くなってしまい装着感や使用感に違和感を感じることが多くなってしまいます。また、プラスティックは熱伝導性が悪いため、味覚の敏感さが失われてしまうこともあり食事の楽しみもなくなる可能性もあります。

保険適用外の総入れ歯

保険の総入れ歯の欠点を補うのが保険適用外の総入れ歯となります。

保険適用外の総入れ歯は様々な種類がありますが、共通しているのは、審美性に優れており、装着感や使用感が自分の歯の時と近い感覚になりやすいという点が挙げられます。

保険適用外となり治療にかかった費用は全額自己負担となりますが、保険の総入れ歯にはない快適な装着感や使用感を実現することができます。

患者様に合った総入れ歯

総入れ歯によってもメリット・デメリットはあります。それらを知った上でどの総入れ歯が良いか判断するようにして下さい。

また、当医院では、患者様の装着感や予算、審美性などのご希望を伺い、患者様に合った総入れ歯をご指導させていただきます。お気軽に当医院までご相談下さい。

入れ歯の上手な歯医者の見分け方 入れ歯の費用と治療回数

部分入れ歯を
検討している方へ

失った歯を、補う治療法の一つが部分入れ歯となります。

その他の治療法としては、インプラントやブリッジ治療がありますが、その中で短期間で安価に治療できるのが特徴となります。しかし、この部分入れ歯も様々な種類の入れ歯があります。大きく分けて保険適用となる部分入れ歯と保険適用外の部分入れ歯です。

保険適用の部分入れ歯

保険適用の部分入れ歯治療の倍は、義歯を金属の留め金(クラスプ)で失った歯の両隣の歯にひっかけることで装着する部分入れ歯となります。

保険適用となる治療法のため、安価に部分入れ歯を作ることができます。しかし、この部分入れ歯は金属の留め金(クラスプ)を使用して装着するため、見た目が非常に悪く審美性が著しく低くなります。

また、安定性が悪く咀嚼の力も天然の歯に比べて20~30%と低くなってしまいます。

自由診療の部分入れ歯

保険適用の部分入れ歯のこうした欠点を補うために研究されたのが、保険適用外治療となる、「アタッチメント義歯」「ホワイトクラスプ」「コーヌス入れ歯」「テレスコープ入れ歯」「スマイルデンチャー」などがあります。

それぞれ、義歯の装着法は違いますが、保険適用の部分入れ歯と比べて安定性が非常に高いのが特徴で、特にコーヌス入れ歯やテレスコープ入れ歯は最高のかみみ心地を実現した義歯として注目されています。

また、保険適用外となっていますが、審美性が高いのが特徴となっており、入れ歯を装着していることがわかりづらいというのも特徴の一つです。

患者様のご希望に応じた治療法

失った歯を補う、治療法は様々であり患者様のご希望に応じた治療法を選択する必要があります。

当医院では、患者様のご希望(審美性や仕上がり、予算)などを伺い診察、カウンセリングを行うことで患者様お一人お一人に合った治療法をご指導いたします。お気軽にご相談下さい。

入れ歯の上手な歯医者の見分け方 入れ歯の費用と治療回数

入れ歯相談で準備するモノは?

以前使用していた入れ歯

もし、以前使用していた入れ歯を保管していたら、是非ともご持参ください。なぜなら入れ歯を見れば、患者さまのお口の中の歴史がわかるからです。
使用していた入れ歯は、治療する歯科医師からするとザックザック情報が詰まっている宝箱です。
多くの患者さまは、以前の入れ歯なんて意味がないと思われるかもしれませんが、その入れ歯、実は情報の宝庫です。
写真は、今までの入れ歯を全部持って来てくださった患者さまの入れ歯です。これだけ情報があると入れ歯治療のヒントが非常に得られます。

いつ歯を抜いた?

患者さまに最後にどの歯をいつ抜歯されましたか?と聞くと多くの方が、んーーーいつだったかな?どこだったかなーーー?と返ってくることが多くあります。
入れ歯を作る際は、最後にいつ歯を抜いたか、ということも重要な情報の一つです。
骨が残っていたり、吸収していたりと顎の土手も変化がありますので、いつどこの歯を抜いたかも大切な情報です。歯科医師へお伝えください。

お薬手帳

歯が残っている場合や骨の鋭縁が残っている場合には、外科処置が必要な場合があります。その場合は、飲んでいる薬によっては、医科の先生と相談する必要があります。
先生!大丈夫!大丈夫!自分は、健康だから1年以上病院行っていないからー。と仰る患者さまに限って、病院を受診すると何かしら数値が悪く手術や通院が必要だったことが過去に何度もあります。
安全に歯科治療を行うためにもお薬手帳を確認させてください。
お薬手帳をなくしてしまった方は、お薬をご持参いただいても構いません。

入れ歯相談

入れ歯は何日でできますか?

何も問題もなくただ入れ歯を作るという事が大前提となります。

1回目:資料採り・簡単な型採り
2回目:精密な型採り
3回目:咬合採得
4回目:入れ歯の歯を配列・試適
5回目:入れ歯完成

何も問題もなく、入れ歯を作製するだけなら5回で完成します。通うペースは、週に1回ですので約1ヶ月弱で完成という流れになります。
ところが、現在の入れ歯に問題があり、それを改善したり、そもそもの噛む位置が変わってしまっていたりする場合は、当然回数が多くなります。

また、治療用義歯と言って顎の調整をするための入れ歯を作って様子を見ながら何度か調整を繰り返して最終的な入れ歯を作る場合もあります。
人のお口の中は、人それぞれ違いますので入れ歯を作るって非常に実は、回数もかかりますし、難しいということをご理解ください。
また、当医院ではせっせと歯科医師が診療時間外に患者さまの顔を思い浮かべながら歯を並べますので、通常の歯科医院よりも時間がかかりやすいです。申し訳ありません。

保険の入れ歯はダメなのか?

もちろん保険の入れ歯は、ダメではないです。何が違うのか?と聞かれて材料が違うと答える歯科医師が多いと思いますが、私は保険と自由診療の入れ歯の違いは、時間が違うとお伝えしています。
私はですが、保険の入れ歯が30分予約でしたら自由診療の入れ歯は60分予約にしています。つまり倍の時間を費やします。もちろん、それ以外の患者さまが帰ってからも自由診療の入れ歯に倍以上の時間をかけます。
なので出来上がってくる入れ歯の仕上がりが全然違うわけです。簡単に言えば、インスタントの味噌汁とカツオ出汁から仕上げた味噌汁の違いになります。
保険の入れ歯は、ダメではないですが、やはりインスタントラーメンなんですよね。いわゆる即席ラーメンになるわけです。私は、じっくり出汁から煮詰めて作るラーメンにこだわる派なのです。

保険が効かない入れ歯の費用は?

入れ歯の費用は、総入れ歯と部分入れ歯で変わってきます。まずは、総入れ歯に関してお話ししたいと思います。
総入れ歯の保険の効かない入れ歯の費用ですが、30万円〜100万円と結構幅があります。これは、やはり歯科医師の技術料が1番金額に反映されていると思います。やはり腕に自信がある先生は、50万円を超えてくる歯科医師が多いと感じます。
部分入れ歯は、失った歯の本数にもよりますが、10万円〜150万円と残った歯にかけるバネや装置により費用がバラバラになります。また使用する金属によっても費用は変わってきます。
部分入れ歯は、歯科医師の技術料ももちろんですが、どちらかというとバネや装置のデザインで費用が上下します。

部分入れ歯は、保険では選択できないバネや装置を選択できますので、その分の費用がプラスαで加わります。部分入れ歯の場合、そのほとんどが装置による金額になってきます。例えば、金属のバネを使用しない入れ歯も最近ではありますし、以前は、金属の見えにくい入れ歯のバネもありました。
歯科医師が試行錯誤して、どんな入れ歯の設計にするか?を考えるので、保険の効かない入れ歯の費用は、やはりそこそこな金額になってきます。
保険が効かない入れ歯を作製するときに、参考になるかわからないですが、やはり日本補綴歯科学会の専門医は、入れ歯を作製に長けた方が多いので、参考にされるとよろしいと思います。“補綴とは、歯や顎が失われた際に冠やクラウンや入れ歯(義歯)やインプラントで補うことを言います。”

下記の日本補綴歯科学会のデータベースで検索することができます。
専門医・認定医データベース

入れ歯は何日で慣れますか?

入れ歯は、噛む圧力で入れ歯が沈み込みます。これを専門用語で被圧変位量と呼びます。
総入れ歯は、全体が沈み込みますが、部分部分で沈み込む量が違います。なので非常に難しいのですが、新しい入れ歯を入れて沈み込むには、1週間位の時間を要します。
また、沈み込んでから噛み合わせの調整をするので、そこから慣れるに1週間以上かかると思います。なので、やはり入れ歯に慣れるのは、最低14日間はかかってくると思います。

私の感覚で申しますと痛くなく噛めるまでに極端に噛み合わせがずれていなければ、1月位で噛めるよになりますが、何かの理由で噛み合わせがずれている場合は、できるだけ早期に作り直した方が早い場合があります。
つまり慣れる慣れない前に、大きなズレを確認した場合は、作り直した方が良いと私は、考えています。

歯を抜いて入れ歯どのくらいで入る?

歯を抜いてしまったら、歯がない期間みっともないと考えたことはございませんか?
実は、歯を抜くことを想定して入れ歯を作製することができるのです。
歯を抜く前に型を採りをして、噛み合わせも採ります。そうすれば歯を抜いた時に、歯を抜く事を想定して作っておいた入れ歯用意しておいて装着することができます。
我々は、専門用語で「即時義歯」と呼んでいます。即入れる義歯(入れ歯)なので、即時義歯と呼んでいます。
歯周病などで歯がグラグラになってしまったけど、見た目が悪くなるので歯を抜いて入れ歯が入らないのは、困ると考えている患者さまは、即時義歯(入れ歯)という存在を知って安心したのではないでしょうか?

入れ歯は医療費控除の対象となりますか?

はい、入れ歯も医療費控除の対象となります。しかし、いくつか条件があります。
1.保険適用、保険適用外問わず、医療費控除対象となります。ただし、保険適用の入れ歯だけでは、金額が満たないため、患者さまだけではなく、生活を共にする家族の医療費を合算し、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合に申告できます。
2.1月1日から12月31日までに支払った医療費合計額を確定申告すると、所得控除を受けられます。(控除上限額:200万円)
3.歯科医院での自由診療でも治療を目的とした費用は、医療費控除対象となります。(審美目的は、対象外です)
4.公共交通機関を利用した通院のための交通費、または公共交通機関を利用した移動が困難な場合に限り、タクシー代も控除対象となります。
5.歯科医院で診療の際に発行された領収書は、大切に保管しておき、確定申告での提示・提出に備えましょう。
6.控除される金額に関しては、年収により様々となります。

その他、詳細に関しては、国税庁のHPでご確認ください。
国税庁のHPはこちら

入れ歯を外さない(or洗わない)とどうなる?

毎日入れ歯を洗って洗浄液につけて清潔にお使いの患者さま方もいらっしゃいますが、中には1週間に1度くらいしか入れ歯を外さないとおっしゃる方もいます。
では、入れ歯を外さないとどうなるのでしょうか?想像してみましょう。

お口の中は体温36度として、気温で考えると真夏の状態です。この気温の中で食後の食べかすがついたお皿を放置しておくとどうなるでしょう。しかも、それを1週間放置していた場合は、うじ虫が湧いて蝿が集っているかもしれません。
お口の中に話を戻し、その食べかすが何日も積み重なれば口臭や細菌の数は、凄いことになります。その細菌の数が多い中で、また食事をして細菌を食べ物と一緒に飲み込んで身体に良いわけがありません。
そもそもですがお口の中の細菌数は、お尻よりも多いといわれていますので、とんでもない数の細菌数ということになります。もし、うっかり誤嚥したら、たちまち肺の中で細菌が増殖して誤嚥性肺炎になるでしょう。
そのため入れ歯を毎日しっかりと洗って入れ歯洗浄剤につけて清潔に殺菌する必要があります。

入れ歯は、夜寝る時に外す?

入れ歯を就寝時に外すか?については、歯科医師によって判断が分かれると思います。以前は、「入れ歯は必ず夜寝る前に外してください。」と患者さまに伝えていました。
しかし、東北大震災や火事などを経験して考えることは、就寝中も入れ歯を装着した方が良いのではないか?ということです。やはり突然の事態に入れ歯を探して装着する行動は、なかなか難しいと思います。
例えば、地震発生やその後の津波、余震の不安、火災で火が燃え広がる中などで、入れ歯を探して装着する!という行為はどう考えても無理があると思います。

もし入れ歯を装着できずに避難した場合は、満足に食事ができずに流動食となり、流動食を作ることができなければ、丸飲みするしかない生活が数日続くことにもなり得えます。そのため最近は、入れ歯を装着して就寝されることをオススメするようにしています。
これまで寝ている間に入れ歯洗浄剤に浸けていた方は、洗浄時間が必要になりますが、短時間で洗浄できる洗浄剤もありますので、参考にしていただければと思います。

最新入れ歯洗浄剤2023

入れ歯を外すか否かについては、患者さまのお口の状態によっても変わりますので、担当歯科医師とよく話し合って決めるようにしましょう。

入れ歯洗浄は毎日するべき?

入れ歯は毎日洗浄するべきか?という質問です。
他でも記載していますが、お口の中の温度は36度以上です。真夏の暑い日の気温と同じになります。プラスしてお口の中は、湿度80%を超えています。そんな熱帯雨林のような過酷な環境に食べ物や食べかすを置いたら、いかがでしょうか?腐って悪臭を発しますよね。入れ歯は、お口の中で同じような環境にありますので、最低でも1日に1回は、入れ歯洗浄を行うべきです。
最近の入れ歯洗浄剤は、60秒で洗浄できるものや5分で殺菌できるものまで、様々な製品が発売されています。

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入れ歯相談症例

シリコンデンチャーを作ってもらったが、痛くて噛めない患者さま

1年前にシリコンデンチャーを近医にて作ったのですが、痛くて噛めない状態が続いています。
なぜでしょうか?

シリコンデンチャーを作る前まで使用していた義歯は、痛みがありましたか?

以前の入れ歯も痛みがありました!
以前の入れ歯が噛んで痛みが消えないので、新しくシリコンデンチャーを作りました。

以前使用しいた義歯に痛みがある状態で、それを解決できずにシリコンデンチャーを闇雲に作製しても、痛みは消えないですよ。

近医の先生は、痛みがあるならシリコンデンチャーを作製しましょう!と言われました。

んーーー私が理解しているシリコンデンチャーは、入れ歯(義歯)に痛みや機能に問題のない症例において、さらなる快適性を求めて行う治療方法と理解していますので、痛みがある状態でシリコンを敷いても問題解決には至らないと考えます。

では、どうしたら良いのでしょうか?

まずは、治療用義歯を作製して痛みの原因を解決することです。

入れ歯(義歯)の写真

下顎にシリコンがしかれています。このシリコンに問題があるのでは?と目が行きがちですが、実際は入れ歯(義歯)の人工歯がかなり削れてしまっている事がわかりました。人工の歯が削れている為、噛んだ際に入れ歯(義歯)が安定しません。
この入れ歯の歯が、なぜこんなに削れてしまったのでしょうか?顎の位置がずれているのでしょうか?噛む位置がズレているのでしょうか?様々な問題が考えられます。
そのため、シリコンを入れ歯(義歯)の裏側に単につけたからといって、入れ歯(義歯)が痛くなく噛めるかといえば、そうは上手く行きません。
という事で、基本に戻って今の入れ歯の問題点を解決するべく、治療用義歯を作製して最後入れ歯(義歯)を作ることにしました。

かみ合わせ

今回は、コピー咬合床と言われる特殊なかみ合わせを採る装置を作製しました。コピー咬合床の良いところは、足したり引いたりする事が、簡単に出来るところです。
また、以前の入れ歯(義歯)を参考に出来る点も良い点です。

ゴシックアーチ

入れ歯(義歯)に詳しい歯科医師ならば、必ずこの呼び名を聞いたことがあるはずです。やった事がある・ないは、歯科医師の師事した先生によるのかも知れません。
私は、かみ合わせの水平的な位置を確認するために良く用います。

ピエゾグラフィー

入れ歯(義歯)の歯をどこに並べたら良いか?特に歯の無い症例ですと迷うことが多くなります。
私が2代目に教わった方法は、元天然の歯があった位置に入れ歯(義歯)の歯を並べなさいでした。この元歯のあった位置を再現することができる方法が、ピエゾグラフィーになります。

人工歯配列試適

ピエゾグラフィーを参考にして配列した歯を元に上顎の歯もろうそくのワックスを用いて歯を並べたものを、お口の中に入れて見た目やかみ合わせをチェックします。

治療用義歯完成(保険)

治療用義歯の完成になります。上下左右ともにしっかりと噛んでいます。お口の中に入れてかみ合わせを調整して、セットしました。
この患者さんの治療用入れ歯(義歯)は、保険で作製しています。治療用入れ歯(義歯)は、多くの場合、保険で製作します。

調整・リハビリ

食事前にリハビリとして、あいうべ体操を必ず行ってもらうように指示しました。舌の突出運動を行うことにより、舌骨の位置が変わってきますので、非常に効果的だと感じています。
歯科医院に来院時は、咬合調整で全体の歯が均等に当たるように調整を繰り返しました。

6か月後→最終義歯製作

半年後に最終入れ歯(義歯)製作になります。患者さんよりこの入れ歯(義歯)が良く噛めて痛くないので、同じような入れ歯(義歯)と作って欲しいとリクエストがありました。

最新な入れ歯(義歯)デジタルデンチャー

現在最も新しい入れ歯(義歯)の作製方法として注目されているのが、このデジタルデンチャーになります。
デジタルデンチャーは、特徴の1つとして現在の入れ歯をコピーすることが可能となります。まだまだ改良の余地はありますが、現在の入れ歯(義歯)をスキャンして、短期間で入れ歯(義歯)を完成する事が可能となります。

入れ歯のデザイン

コンピューター上で入れ歯(義歯)をデザインする事ができます。非常に簡単にデザインができることも、デジタルデンチャーの特徴の1つになります。

デジタルデンチャーセット

完成したデジタルデンチャーです!
非常に粘膜面のコピーが上手くいっており、入れ歯の形が非常に再現されています。

デジタルデンチャー(お口の中)

お口の中でも問題なくセットができました。外形の変化が少ないので違和感が少ないと考えました。

まとめ

シリコンデンチャーですが、多くの患者さんがシリコンを敷けば痛みが無くなると考えており、歯科医師の中でもそのように考えている方が少なくありません。
しかし、多くの入れ歯(義歯)で痛みや問題点の改善がなされずにシリコンが敷かれているために、問題となります。
基本的に私の経験からするとシリコンを敷かなくても多くの患者さんは、通常の入れ歯(義歯)で問題なく噛めますし痛みなく過ごすことができます。この点をパスしてからシリコンデンチャーを敷いたりすることを、行わなければなりません。

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