セラミックとは

歯のセラミック治療とは?


セラミック治療とは、詰め物や被せ物をセラミック製のものにする治療で、分かりやすく表現するなら「セラミックの詰め物や被せ物を入れる治療」です。
以前までは詰め物や被せ物の材質は銀歯が一般的でしたが、最近ではセラミックが人気となっています。
そのため、銀歯を使用している方がセラミック治療によってセラミックに交換するケースも増えています。

1. セラミックとは


歯の治療の際に「セラミックにしますか?それとも銀歯がよろしいですか?」という質問を聞かれたことがありませんか?
セラミック治療に使われる「セラミック」とは、湯呑みやお茶碗と同じ材質である陶材を指します(厳密に言うと陶器の中でもでも軟磁器という分類で、透明性があり吸水性がない材料となります)。陶材と聞いて思い浮かぶものは、なんでしょうか?お茶碗・湯飲み・お皿などを想像をされる方が多いのではないでしょうか?

歯科治療に用いられている「セラミック」は、ガラス・セメント・耐火物・陶磁器・ファインセラミックスのことを指します。最近のものは、この中でもファインセラミックスとなり、高精密なセラミックとなります。
精度が良く、しっかりとした強度と見た目の良さを兼ね揃えた材料ですので、これを歯の欠けの補充や差し歯に使うと歯にぴったりとくっつき、虫歯の再発リスクが少なくなります

2. セラミック治療の歴史

歯の治療でセラミックなんて使うんだと思っている人が大半かと思いますが、歯の治療における歴史は長く、約240年前の1774年に入れ歯の歯にセラミックを使用したことが始まりと言われています。
その後被せ物でも使用されるようになりましたが、当初は強度の面から問題が多く存在しました。
20世紀半ばとなると、金属の冠にセラミックを焼き付ける技法が登場したり、セラミックそのものを強化するために種々の材料を混同して強度を増やすなどの開発が進み、現在では白く・美しく・強度のあるセラミックで治療ができるようになっています。
最近では、虫歯治療などの延長線上でセラミックを選択する方ばかりでなく、審美という観点からセラミック単体で治療を行われる方も増えています。

国民健康保険制度とセラミック治療

日本の保険制度における歯科治療では、前歯にはこれ、奥歯にはこれ、というように使用できる材料が決まっています。そのため、中には患者様が選択をためらう治療も含まれています。

例1 前歯の差し歯

例えば、前歯に被せる差し歯には、国民健康保険適応内だと、以前は表面にプラスチックを焼き付けた金属製の冠と決まっていました。
表面は白いため、最初は歯に似せて見せることが出来ます。しかし材質がプラスチックのため、経年劣化が起こります。(カレーなどをお茶碗とプラスチック容器に入れて比較したらプラスチックには色が残りますよね。
口の中は様々な食べ物や飲み物が毎日含まれますので、お茶やコーヒー、タバコといったもので変色の原因となるのです)。
さらにプラスチックは強度が弱く、金属とプラスチックの境界面で欠けてしまうことがあります。

例2 奥歯の被せ物

奥歯では、銀合金の詰め物と被せ物になってしまいます。強度はありますが、自然な歯の色からはかけ離れた色調となります。

昨今の歯科治療において、患者様が求めるキーワードに「審美」という概念が生まれてきています。メディアでも取り上げられるようになり、美に関心をもつ方が以前よりも増えてきたように感じます。
しかし、あくまでも「審美」に関する多くの治療は保険適応外のため、すべて自費で賄わなければならず、審美を求めて医療をしようにも、患者様にとって良い歯科治療が実現しないことが多くあります。セラミック治療もその中の一つです。
また審美的な問題以外では、通常行われる虫歯治療で保険適応の場合、銀歯などに使用される材料は、長期的な目で見ると劣化や虫歯の再発などのリスクが高く、再治療が多く行われてしまうケースが多いのが現状です。
保険適応の治療は日々進歩しいる知識や技術とは書け離れたものとなってしまっているのです。

3. セラミックの寿命


セラミックの寿命は、どれくらいですか?どくらいもつのですか?このような質問を患者さんから良く聞きます。
実はセラミックの寿命は人により様々です。以下の項目がセラミックの寿命を左右しますので、参考にしてください。

 

1. 毎日の歯ブラシ

(えっ?歯ブラシとセラミックの寿命は、関係なくない?)と思われる方も多いかもしれませんが、毎日の歯ブラシができていないと歯肉が腫れて歯周病になり、歯の周りの骨がとけてなくなり、かぶせ物と歯ぐきの間にギャップがでます。するとセラミックと歯ぐきの間も目立ちますので、せっかく入れた高価なセラミックも意味のないものになってしまいますので、日々の歯ブラシが重要になります。

2. 歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりをされるかたは、非常に注意が必要です。寝ている間の歯ぎしりは、力の制御が不能です。そのため、気付いたらセラミックや天然んの歯が削れてしまう場合があります。

セラミック治療のメリット・デメリット

メリット

1. 口元が明るく美しいままでいられる

金属色がないため、笑った時に自然な色調を再現出来ることで笑顔に自信が得られます。また、変色も起こらないのできれいな状態をキープできます。

2. 虫歯のリスクが減少する

精度に優れ、歯と馴染みよく装着されます。汚れもつきにくいので虫歯になりにくくなります。

3. アレルギーの心配がない

体との親和性がよく、安心して口の中に装着出来る材料です。

4. 歯並びの改善が期待できる

軽度の歯並びが不正の場合、セラミックの被せ物で一部修正することも可能です。

デメリット

1. 強い力で割れてしまう

歯軋りや食いしばりなど噛み合せが強い方は噛み合せの調整が大切になります。

2. 自費治療となる

保険制度での治療が認められていないので、費用が高額になります。

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