気になる口臭、口臭の原因と予防のコツ | 渋谷歯科 | 平日夜7時半・土日も診療の渋谷の歯医者

気になる口臭、口臭の原因と予防のコツ

はじめに

「マスクを外したいけど、口臭が気になる」という声を聞くことがあります。口臭は軽度なものから深刻な状態まで幅広く存在し、放置すると健康に影響を及ぼす可能性もあります。

今日は口臭の原因と予防するためにしていただきたいことを詳しく説明します。

口臭について

「口臭の原因とは」

口臭の原因と考えられるものは、実はたくさんありますが、口臭のほとんどが、粘膜の残骸や食べ残し、プラークなどに含まれるタンパク質が、お口の中の細菌により分解・発酵された時に出るガスが原因と言われています。

そのガスにも種類があり、以下で詳しく説明します。

メチルメルカプタン :たまねぎが腐ったような臭い

メチルメルカプタンが含まれた口臭の場合、虫歯や歯周病が原因と考えられます。

硫化水素 :卵が腐ったような臭い

硫化水素が含まれた口臭の場合、原因は舌やお口の汚れにあると考えられます。

ジメチルサルファイド :キャベツが腐ったような臭い

お酒・タバコなどの飲食嗜好品、または消化器系疾患(腎臓、肝臓系の疾患)が原因と考えられます。

また、唾液が減少するとお口の中の細菌やプラークを流すことができず口臭になって臭ってしまいます。
唾液の減少を防ぐためには、食事の際によく噛み、顎や唇を動かすことが大切です。
それに加えて、唾液腺をマッサージするのも効果的です。

口臭の原因

唾液が減る時

唾液は、次のような状況の際に急激に減少すると言われています。
・朝起きた時
・緊張した時
・服薬しているお薬がある時
・ストレスを感じている時

「緊張時に唾液を飲み込む」経験をされた方もいるかもしれませんが、唾液の分泌量は減少します。「口臭が気になる」という方はなるべくお水を飲むようにしましょう。

唾液が少ないと口臭を引き起こす?

歯磨きが上手にできていない人は口臭が起きやすい!

“口臭は体質” “どれだけ歯磨きやうがいをしていても口臭がする”とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
口臭は”生理的口臭”と言って、人間なら誰しも生まれ持つ口臭もありますが、歯磨きが上手にできていないために口臭を引き起こしている方も存在します。

皆さんは、歯と歯の間までしっかり歯を磨けていますか?歯ブラシだけではお口の汚れを完全に取り切れることができず、ほとんどの方が約60%程度しか清掃できていないと言われています。

特に、磨き残しが積もり積もって形成されたプラークは、口臭の原因になります。
これらを除去するために歯と歯の間は歯間ブラシやフロスを通し、完璧にプラークを除去できるよう、毎日の歯磨き+αの工夫が必要です。

それでも口臭が気になるという方は、アルコールフリーの洗口剤を使用することも一つです。

口の中が不衛生だと口臭を発する?

舌の汚れを落としましょう

皆さんは”舌苔(ぜったい)”という言葉をご存知でしょうか?
舌苔は舌の上についた汚れです。食べ物のカスやお口の中の皮膚が剥がれて、蓄積し形成されます。
舌苔自体は病気ではありませんが、除去しないと口臭に繋がります。

舌苔が蓄積される原因として、
・お口の中の乾燥
・唾液の減少
・口呼吸が癖になっている場合
・抗生物質の影響
などが考えられます。

特に、抗生物質を長期的に服用している方は、黒い舌苔が舌に付着する場合があります。

舌苔の除去方法

舌苔は舌ブラシで除去することができます。普通の歯ブラシを使用して除去すると舌を傷つけてしまう恐れがあるので、必ず舌ブラシを使ってください。

舌ブラシは、舌の奥(根本)から手前に向かって優しく撫でるように、力を入れすぎないようにブラッシングしましょう。

自分で歯磨きができない小さなお子さんの場合は、保護者の方が舌ブラシを使用して舌の汚れを拭き取ってあげるようにしましょう。

ただし舌の根本の方を触ったときに吐き出しそうになってしまう嘔吐反射があるお子さんには、注意が必要です。
一度嘔吐反射を起こしてしまうとトラウマになり、歯磨きさえも苦手になるお子さまが非常に多いため、無理のない範囲でブラッシングを行うようにしてください。舌苔が溜まってしまうと口臭の原因になることは事実ですが、無理に除去する必要はありません。

自分で磨けるお子さんには、歯だけでなく舌まで磨くように教えてあげることも大切です。

嘔吐反射の対処法

「舌ブラシは嘔吐反射が出てしまい使えない」という方は、洗口剤を試してみましょう。
洗口剤は、お口の中をすっきりさせるだけではなく、虫歯予防、歯周病予防、口臭予防やプラーク・歯石付着予防などさまざまな効果を発揮するものが多くあります。

洗口剤を選ぶときのポイントとしては、アルコールが含有されていないものを選ぶことです。アルコール含有のものは、お口の粘膜や舌がピリピリしてアレルギー反応のようなものを起こす方も稀にいるため、使う際は注意が必要です。

口臭を放置してはいけない。病的なものもある

口臭は、他人が気にならないような生理的口臭もありますが、簡単に考えていてはいけない場合もあります。病的口臭と言って、病気が原因で口臭を発生させている場合があるからです。

口臭が気になる方で、「最近体調が悪い」、「以前内科検診でひっかかった項目がある」方は以下のような疾患を疑うことも必要です。

・気管支炎
・気管支拡張症
・肺膿腫
・慢性鼻炎
・蓄膿症
・扁桃腺
・咽喉頭ガン
・慢性胃拡張
・胃炎
・胃潰瘍
・胃下垂
・胃がん
・糖尿病
・尿毒症
・肝硬変
・肝炎

口臭と全身の病気

病的口臭は90%以上が口腔由来

ここまでの説明で「口臭が気になる時は、全部内科的な病気を疑わなくてはいけないの?」と思われるかもしれません。しかし、病的口臭の90%は口腔由来と言われています。

こ口腔由来口臭の原因は、歯周病、進行が進んだ虫歯、プラークや歯石、口腔乾燥などが挙げられます。
口腔由来の口臭は、ご自身のケアや定期的なメンテナンスで予防することで改善されますので、日々のケアを怠らないようにしましょう。

口臭が気になる方へ歯科衛生士より清掃方法をお伝えします

当院では、「口臭の原因が何なのか」を分析し、「口腔内の清掃状態が原因なのか」「全身疾患が原因なのか」を検討した上で患者さまに適した予防方法と徹底した清掃方法を歯科衛生士よりお伝えします。口臭についてお悩みの方は診療の際にお申し付けください。

歯のクリーニング

口臭は毎日の歯磨きケアを徹底して予防しましょう!

口臭は日々の歯磨きと歯間ブラシ、フロスなどの補助的清掃用具でかなり防ぐことができます。
とは言え、ストレスが溜まっていたり、身体の不調があったりすると自然と発生してしまうものでもあり、口臭は身体の不調を知らせてくれる重要な役割を担っていると考えても良いでしょう。

「お口の臭いが気になる」方は、まずは生活習慣から改善していきませんか?

生活習慣の見直しや食生活へのアドバイスは、当院スタッフに是非ともサポートさせていただければと思います。
口臭のお悩みがある方は、当院までお気軽にご相談ください。

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